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試すは一時の恥、試さぬは一生のデバイド

母はデジタル弱者か?という記事を書きながら、サポートしているアラフィフの私は大丈夫なのか?といろいろ不安になったので、早いとこ解消するため、記事にした。

スマホの決済アプリが登場したころは、ちょうど子育て時期と重なっていた。

三度、バアバに間違われた話|nanakorobi yaoki (note.com)

この時期は心も老いていて、ちょっと遅れてからPayPayをダウンロードした。(たしかポイントバックに目がくらんだ)クレカと一応紐づけまではして、あとは支払い方がよく分からず利用しなかったのだ。そしてある日、たまたまお財布を忘れたことで、ついに初PayPayすることになった。やっぱり、パニクってしまい、

「え?え?どこ?どこ?なに?」

を連発し、恥ずかしいデビューとなった。(日頃お世話になっているクリーニング屋さんで、良かった)

この時、正直ヤバイな、と思った。新しいことを調べたり覚えたりするのが面倒臭く、聞くのも恥ずかしかったのだ。身も心もおばあさんになっていた。

同時に、ますますデジタルな対応を迫られるのは妻であり、母であり、娘の私になることも分かってはいた。ただ、PC、スマホをもっているだけではダメなのだ。

腹を決めると、それ以降なるべくクレカ以外のキャッシュレス決済を行うようにした。

セルフレジだと、スクリーンと私だけの世界なのでリラックスして対応できる。ちょっと違ったら「戻れ」をタップすれば良いのだ。

その反面、タイマンじゃなかった対面でのキャッシュレス決済は慣れるまで時間がかかった。ショップなどでまごまごしていると、レジのお兄さんお姉さんに呆れられちゃうのでは、とついつい被害妄想的な考えも浮かぶ。QRを読むのか、読ませるのか、バーコードなのか?相手の得物じゃなかった決済方法が直前まで不明だとつい身構えがちだった。

同時に親の代理として面倒なお役目を引き受け、また子供の幼稚園では、係の仕事も掛け持ちし、まずはメンタル&実務面での社会復帰を目指した。ZOOMのセッティングからエクセル、ワード、パワポ等々での資料、書類作成などなどをこなした。幼稚園では、皆、グループLINEをフル活用していた。連絡はもちろん、画像や動画の情報共有、スケジュール調整、送金もできて、お手軽かつ便利だった。

個人的にも積極的に様々なアプリを始めてみた。ミンネ、クリーマなどでの物販、メルカリで不用品を整理し、スタディプラスで資格を取り、インスタなどSNSも始め、マイクラで子供と遊び、SNOWで猫耳を生やし、暗号通貨も買ってみた。(買った通貨全てがなぜか直後に暴落して、現在も変わらない、、、)

そして、イベントに参加する際などは、リクルートが運営しているAirペイを利用してみた。iPhoneやiPad、Androidなどがあれば、簡単にクレカや交通系電子マネー、QRコードなどのキャッシュレス決済ができる。電話でレクチャーを受け、実際にイベントで自分が利用してみると、やはりとても便利だった。Wi-Fiの環境と充電のチェックをしっかりしていれば、現金を扱う手間や間違いもない。もちろん手数料はかかるが、むしろ手持ちの現金が少くなってしまった、また現金を持たない層の利用が実際にあるので導入して正解だったと思う。

とりあえず特に費用が掛からず、基本的なことが学べそうなアプリをいろいろやってみた結果、さまざまな場面で及び腰になることはなくなった。こじゃれたカフェでもショップでも、分からない時はすぐお兄さん、お姉さんに聞けるようにもなった。(恥ずかしいとか言っている場合ではないので)

もともと希求力は高かったと思うが、こうなると唯一誇れる美点かもしれない。

実感として、家庭内の運営も、デジタルでの対応が当たり前となっている。私的年金の運用、税金の支払いや種々様々な決済、ワクチンの接種予約も給付金の申請などもすべてオンラインだ。
学校からの連絡事項はメールやアプリ経由、欠席などの場合は、連絡フォームを使う。

それぞれに専用アプリがあったり、サイトに移動したりしながら処理する。もちろん、一般の人が使いやすいように開発されているので、レベル高すぎて無理ーとはならない。もちろん、電話やメール、書面での対応など別の選択肢も常に提示されているが、意識的に新しいツールを使うようにしている。個人的にさらに新しい技術が出てきたときに、そのギャップに耐えられそうにないからだ。

リープフロッグという現象がある。それまでローテクであった地域に、いきなりハイテクが波及することだ。(既存の技術とのしがらみがない分、新しい技術の浸透は早く進む)例えば黒電話を知らずに、携帯電話で話すアフリカの部族の若者などだ。ただし、若者だからこそ可能なのだ。

もし、攻殻機動隊の世界がいきなり実現したら、アラフィフおばさんの頭の中でも既存の知識と軋轢が生じるだろう。
「私の知っているやり方では、、、???」
こんな感じで、ロジックを理解できずに取り残される。(そうなったら、スラムの片隅で占い師になろうと思う)

そういうわけで、断然若い世代の方がデジタルに関して有利だと思う。

とにかく次から次へと新しい技術が出てくる、ある意味魑魅魍魎の世界。

誰しも老いるので、どこまで心の弾性を保てるかが、とても重要だと個人的にひっしひしと感じている。チャレンジし続ける、フットワークの軽さが大事だ。

試すは一時の恥、試さぬは「後に響く格差」かもしれない。

それでも自販機で買う時は、毎回まごついてしまう。先に買うものを選ぶタイプだったり、先にカードをタッチさせるタイプだったり実に様々だ。この前は、諦めて現金を使ってしまった。

実は私、まだまだヤバイレベルだった。

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