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母はデジタル弱者か?

80歳の母は、お洒落で数独が趣味だ。面倒な人間関係は持たず、毎日好きな本を読み、寝る時間は、深夜2時を過ぎる。そして、独自の食事法を採用している。フープロで紫玉ねぎ、納豆、確か山芋だったかをドロっドロにして毎日食している。家族にも勧めてくれるが、試した者はいない。

大の病院嫌いで、お産以外お世話になった事はない。数年前にちょっとした怪我から高熱が出た時に入院させたのだが、めちゃめちゃ怒っていた。どうして健康診断を受けないのか、と医者に問われ「病院に行くと、殺されるから」と言ったらしい。やめてくれ!と思ったが、先生は笑っていたとの事。この機会にいろいろと検査を受けたが、特に健康面には問題なく、無事退院した。頭もしっかりしている母なのだが、デジタル音痴である。

らくらくスマホもダメだった、、、

それまで使っていた3G携帯のサポートが終わるとの事で、画面が大きく見やすいはず!と母の為にらくらくスマホを選び、半年がたとうとしている。操作方法を何度もレクチャーし、毎日練習替わりにメールなり電話なりして欲しいと懇願したのだが、すでに新品スマホはホコリをかぶった状態だ。用がある時は、固定電話から、もしくは家族にLINEを送ってもらうのだ。

というわけで、母の生活の中にインターネットはない。スマホ同様、タブレット、PCなども使えないからだ。ただ、ネットが便利だということは理解しているので、本人が欲しい情報の検索や買い物等は家族へ依頼する。

基本的に主な情報源は、テレビと新聞だけだ。行政からの重要な通知は郵送されてくる。この点は、誰しも同じだ。

デジタル弱者とは、デジタル機器が使えないことで、本来得られるべき恩恵を受けられない「デジタル・デバイド(情報格差)」が生じて困る人々のことだ。高齢者に限らないし、デジタルを使うスキルがあっても物理的にアクセスが出来ないなどで、デジタル・デバイドが発生したりもする。

一言、デジタル弱者と言っても、段階がある。母の場合は、家族のサポートがあるので今の時点でデメリットはほぼないと思われる。時間的な損失は若干あるかな?とは思うが、ビジネス利用ではないので問題には感じていない。
私自身は、検索依頼された偉人の業績やら本や健康グッズの注文やらをタスクだと思って、サクサクこなすことにしている。行政への手続きなども、オンラインで完了することも同様だ。

ただ、インターネットからタイムリーに自分の知りたい情報を得ることでより早く知識が深まり、また時代とつながり、刺激を受け続けるといった恩恵に浴せていないのが現状だ。

余計なお世話!と怒られそうだが、まだ希望はある。

もしかしたら母がネットを利用する上での高いハードルは、入力方法とスクリーンのサイズにあるのかもしれない。リモコン類や電子レンジ、洗濯機などの家電は普通に使っているし、一時期ゲームにもはまっていた。キーボード入力ではなく、音声入力やコントローラーを駆使し、らくらくスマホどころではない大きなディスプレイがあれば、自分でネットにつながれるのではないか?

慣れるまで、つきっきりかもしれないが、母のバージョンアップをすべきかもしれない。

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