ショーロク!! 6月後半ー4

4.勇気を出して初めてのシコシコ

 とりあえずシコシコのために「勃起」する必要がある。エロいイメージと言えば、モリからもらったあのエロ本を思い出すしかない。
 昼に見たはずの佐山ゆかり・・・佐田・・・かおり??
 と!とにかく誰かの裸を思い出そうと頑張った。

 頑張れば頑張るほど、顔と体のバランスが悪くなる。やっと可愛い顔を想像できたと思ったら、体がさっき見たモリのものになってしまったり・・・

 ふと眼を開けて横を見ると、サトチンとキタンも、そしてさっき一回シコシコを終えたばかりのモリまでもがチンポを握って、シコシコを始めていた。

 洗い場で仁王立ちになってチンポをいじる4人の小学校6年生・・・親が見たら泣く姿確実であろう。
 そんなことより、今はオレのチンポが勃たないのが問題だ。何でキタンもサトチンもこんな状況で簡単に勃っているんだろう。不思議た。

 オレは再び目を閉じて、まずは裸から想像することにした。すると、今度はおっぱいが完全に再現できたところで、なぜかクラスの小笠原がポンと出てきた。球技大会のときの体操服姿だった。
 裸じゃないとダメだろうと、オレは小笠原の姿を消そうとした。

 が、驚くことにその瞬間にチンポの先っぽが天井に向かって一直線に伸びて、オレは思わずつま先立ちになってしまうところだった。遠くで〈風呂なので声がこだましてそう感じた〉モリの「おお、横っちでけえ~」と驚く声がした。

 きっかけはどうであれ、このチャンスは逃せない。

 オレはさっき教わった通り、チンポの棒の部分を握るとガンガンしこり出した。
 やや痛くもあったが「おりゃー!シコシコ~」と叫んで気合いを入れ、乗り切った。

 オレの気合いに触発され、サトチンとキタンも「シコシコ~」と叫び出した。

 モリはそれをやや変化させ「シコシコパワー!」と叫んだ。
 思わずオレたちは笑った。

 それからしばらく全員で「シコシコパワー」と叫んで行為を続けた。

 だが、ほんの10秒も経たないころだっただろうか、オレたちは頭部にものすごい痛みを感じることになる。モリから順番に「いて!」「いたっ!」「あいた~!」「何や!!」とまるでコーラス隊のように軽快に叫んだ。

 目を開けてみると、2人のじいさんが手にタライを2つ持って、怒りに満ちた表情でこちらを睨んでいた。

 「お前ら、風呂で・・・風呂で・・・」

 ハゲ散らかしたタコ顔のジジイの方が真っ赤になって震えだした。
 どうやら雰囲気的に本気で怒っている様子だ。オレたちは一歩後ずさった。

 「風呂で遊ぶな~!!」
 頭から噴火が起こったように見えるほどの大激怒だった。
 オレたちは「死ね、ジジイ!」と口では言って、それでも何となく4人とも頭を軽く下げて、一目散に脱衣所へと逃げだした。

 脱衣所に戻ると、番台のオヤジがこれまた怒り心頭に達しており、お前ら二度とウチに来るんじゃねえ!!とまたまたタライで殴られた。
 何も分からず後からやってきた清川まで殴られ、清川は再び泣きながら「来るんじゃなかった」と繰り返していた。

いつか投稿がたまったら電子書籍化したいなあ。どなたかにイラストか題字など提供していただけたら、めちゃくちゃ嬉しいな。note始めてよかったって思いたい!!