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相撲ライター西尾克洋の投げやりキッチン 第二回:ほうれん草のソテーパスタ

私は、味付けがしょっぱい方が好きだ。

体に悪い?
飯が進み過ぎる?
味覚がガキっぽい?

んなこと言われても好きなもんは仕方ない。
だってさ、パンチ効いてたほうが満足感あるんですよ。

あれなんですよ。
中華屋の味付けが大好きなんですよね。

あれはダメです。
病院食。
もうね、何喰ってるか分かんないです。

素材の味を活かす?
いやいや。
醤油と塩の味を素材が活かす方が私には大事なんですよ!

そのことを自覚したのは、新卒の頃一人暮らしを始めた時のことでした。

実家に居ると、母がその辺はコントロールしていたんですよ。それでも一般的には父の味覚に合わせているから、ある程度濃かったことは間違いありません。

ただ、ストッパーが無くなったので、自分の裁量にゆだねられるようになって、生活習慣も食事も全て自分がせねばならなくなりまして…

自分の好みに従順な、投げやりキッチンが誕生したという訳です。

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結婚して、妻が薄味が好きで。

フルリモートですから、同じタイミングで食べる時はある程度そこは合わせるんですけど、昼食については妻の方が遅くなることがありまして。

そういう時に冷蔵庫を見て、ニヤリとすることがあるんです。

で。
本日は福島で一人暮らしをしていた時の料理を作りました。


・ほうれん草のソテーパスタ

・材料:
スパゲッティ 1輪(細い方が美味い)
ほうれん草 3束(単位がよく分からないけど、小さい束を3つくらい)
 
塩:スパゲティをゆでるのにちょうどいいくらい
胡椒:ほうれん草に行きわたる程度
醤油:しょっぱいと感じる程度
和風だし:しょっぱいと感じる程度

・作り方

①ほうれん草を洗い、一口大に切る

もう少し絵面が何とかならなかったものか


 
②フライパンに火をかけ、塩を入れ、スパゲティをゆでる

フライパンは早く湧くからいいですね


③ゆであがったらゆで汁を少し移し、ざるに掛ける


④空いたフライパンでほうれん草を炒める
醤油、和風だし、胡椒を軽く掛ける

ブレてるけど臨場感あるから採用


⑤スパゲティとゆで汁を投入し、少し煮立ったところで醤油、和風だしを一回しする

制作過程は美味そうではない(腕のせいじゃない)


完成!

ほうれん草のソテーパスタ(投げやり風)


しょっぱ美味い!!

これは絶対に、個人の「しょっぱい」という感覚に近づける量の味付けをすることが大きなポイントになります。

これはね、食べた後で水を2杯くらい飲むのが丁度いいんです。それくらい、塩味を食うためのものです。

ただ。

やっぱりしょっぱい=悪を植え付けられて生きてきたので、いつもは食べられないんですよね。たまに食う背徳感とのせめぎ合い。それくらいの間隔で食べるしょっぱ美味い投げやりキッチン。

それが、ほうれん草のソテーパスタなのです。

次回:
口からしょっぱさが消えたタイミングで

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