見出し画像

Kansai Marketing & Community Camp 2023 in 熊野古道 ~マーケターの地方創生合宿~に参加して感じたこと。

ちょうど1週間前の6月16日〜18日に熊野古道をベースキャンプ地としたマーケター地方創生合宿に参加してきました。

開催の経緯

元々は宮崎県で実施したマーケティングブートキャンプの続編という格好で、熊野古道の宿『SEN.RETREAT』をプロデュースをする会社に勤めている大﨑さんの宿に泊まりながら「熊野古道の観光を盛り上がるためにはどうするか」を考えましょう!!とノリで決めたのがきっかけです。

私自身、熊野古道にはじめて訪れたのですが、訪れる前は「そもそも熊野古道って何県なのか?」「なぜ世界遺産なのか?」「なにがすごいのか?」がいまいちよくわからぬままでした。

というのも、コロナ前は海外客が国内客の3倍近く来ており、逆にいうと日本人があまり来ていない状況でした。

田辺市熊野ツーリズムビューロー旅行業務取り扱い状況

それがコロナによって大幅な売上減となってしまったそうです。

和歌山県の田辺市熊野ツーリズムビューローは24日、2020年度の旅行事業売上高が7146万円だったと公表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、前年度比4億5千万円(86・3%)の大幅な減少となった。

全体の売上高のうち、海外客は前年度比4億5千万円減の926万円。一方で国内客は新型コロナ対策の観光キャンペーンなどの効果もあり、74万円増の6221万円だった。

紀伊民報より

合宿の宿について

今回の合宿地となった宿はこちら。人口70人の集落「高原」で空き家をリノベーションした木の温かみを感じる1棟貸しの宿です。

家族や友人と集まれる広いリビングとシンプルで落ち着く和室。木の温もりを感じながら、快適に過ごせる1棟貸し。
「天空の里」「霧の里」と呼ばれる"雲海"。人口70人、標高300mから見る"星空"と"流れ星"。どこか懐かしい気持ちにさせる広大な"棚田"。数えきれない大自然が広がっている。
BBQやジビエ鍋などこだわりの食材を"オール和歌山"でお届け。オールインクルーシブのドリンクとお菓子・おつまみが全てのプランにつきで持ち帰りも可能です
薪割から始める、大自然を楽しみながら自分と向き合えるサウナ。柔らかいロウリュウと深い呼吸ができる空間で最高のリトリート体験。※水着の着用が必須

ほんとに最高の宿でしたので皆さんもぜひお泊まりになってくださいー!

本題の合宿テーマ&ワーク

肝心の合宿テーマはズバリ「日本人が熊野古道を歩く文化を作るには?」です。上記の数値の通り、インバウンドで成功した熊野古道ですが日本人がどうしたら熊野古道に来るのか?を3チームに分かれてディスカッションし、発表する、という形式です。

制約条件は、

  • 制限時間は3時間

  • 発表形式はPPTの資料1枚以上

  • 発表時間は5分

それ以外はなんでもあり(時間内であれば熊野古道を実際に歩いてもOK)、というフリースタイルな感じでした。

私たちのチームはまずは熊野古道を1時間ほど歩きながらアイディエーションしてみました。ただ室内で考えるだけでなく、道を歩きながら・たまに立ち止まりながら出すアイデアはどれもおもしろく、議論がとても活性化しました!

その後、各チーム宿に戻ってアウトプットタイムとなりました。

桜井チーム
ザキヤマさんチーム
北風さんチーム

どのチームもマーケターがいるため、勝ちに行くことは前提としているかと思いますが、私のチームではたくさん出てきたアイデアをいかにユニークかつ魅力的な提案に落とし込めるか?を重視しました。

そして熊野古道が提供できる価値を本質的に考えたとき、これなんじゃないか・・・?という道筋まで見つけることができたように思います。

ワーク発表

最後にそれぞれのプレゼン。それぞれの個性が出た発表でした。

ワーク・プレゼン中はみんな真剣でした

ちなみに私たちのチームは熊野古道のコンセプトを「人生を考える道」に設定しました。前提課題としては国内における「熊野古道の第一想起」が明瞭化されていないという課題と、「自分の人生を考えるときの場所」を思い浮かぶ場所がまだない(第一想起がない)という機会、さらに人生を考えるタイミング(=結婚・成人・定年退職など)はライフステージごとにあり、そのタイミングはすべての人に訪れるため、ターゲットを絞らずに済むこと、などから筋がいいのでは・・・?と考えて導き出した結論です。

最後、資料をまとめる時間を私のマネジメント不足(いつもそう)で捻出できなかったため、めっちゃ雑なプレゼン資料ですが、大きな方向性は導き出せたんじゃないかと思っています(とはいえ足りていない部分は多々あるためブラッシュアップしていきたい)。

また他チームからフィードバックをもらった「ライフステージは迎えるが、熊野古道までわざわざ来るのか?」「都内から来る場合のアクセス面をどうするか?」などの阻害要因になり得ることは払拭していけたらなぁというところです。

フレームワーク的にいうと、メンタル・アベイラビリティー(想起のされやすさ)が高くなったとしても、フィジカル・アベイラビリティー(買い求めやすさ・行きやすさ)が高まらないと利用までは至らない。

だからこそ、より「物理的な行きやすさ=車でのアクセス・観光バスの利用・MaaSを含めた多様なモビリティ活用」と、「精神的な行きやすさ=行くキッカケをつくってあげるツアー・企画など」が必要になるのだろうと感じました。

その上で、今一度オルタネイトモデルで「きっかけ・バリア・インサイト・ベネフィット」を整理して具体的な施策に落とし込んでいきたいと思います。

最後に

プレゼンの後はみんなでBBQ&サウナを楽しんで会はお開きになりました。

以上がKansai Marketing & Community Camp 2023 in 熊野古道 ~マーケターの地方創生合宿~に参加して感じたことでした。

今回の合宿を企画してくださった大﨑さん、本当にありがとうございました!!また大﨑さんが合宿を通して感じられた地方マーケターに必要な「力」については↓よりご覧ください!

私自身も、これからも日本の各地域の魅力・価値をリフレーミングし、(必要に応じて)新しい価値として届けていきたいなぁと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?