(前編) 経営にマーケティングを実装させるために必要な4つのポイントについて解説します。
皆さん、こんにちは。HONE Inc.の桜井と申します。静岡県で「地方×マーケティング」をテーマに地方のブランド支援を行っている会社を経営しています。
この前ツイートした↓の反響が大きかったため、それぞれのパーツを深掘りして解説していきたいと思います。
また一部踏み込んだ解説を行うため有料に設定させていただきました(&ひとつの実験として試してみたかったため)。
このnoteに含まれる内容は以下の通りです。
また後編は以下の通りを考えています。
※2023年1月1日更新:後編をアップしました
以上となります。
私の知識・情報・経験が誰かの役に立てることを願っています。
序章 -図解の罠-
まず最初に申し上げておきたいことは、マーケティングにおけるフレームワークや図解、事例をインプットしたことでマーケティングができるようにはならない、ということです。
詳しくは富永さんのnoteに解説されていらっしゃるため、ここで深く説明することは割愛しますが、マーケティングができるようになるためには大きく分けて2つの溝があります。
1つ目は、マーケティングの本懐は「人間理解である」ということです。
マーケティングフレームや論理的思考を手に入れたところで、それだけではマーケティングを経営に実装することはできません。
それらはあくまでもマーケのアプリ(上記の図の上から2つ目)の話であり、本当に必要なのは仕事のOS・マーケのOSである「教養/リベラルアーツ」「人間理解」が根底になければならないからです。
2つ目は、上記の枠組みが「わかる」と「できる」には天と地ほどの差がある、ということです。さらに「(課題を与えられて)できる」と「(課題を自ら見つけて)できる」にも同じように天と地ほどの差があります。
概論として大筋が理解できたとしても、各企業が抱えている経営課題に概論を落とし込むことはとても難しい。わかっていてもできる、という領域まで踏み込むには多くの時間がかかると感じています(無論、私も修行中です)。
さらに、「課題」とは与えられている状態でスタートすることはほとんどなく、多くは課題を見つけることからはじまるため、利害関係者の対話の中から課題を見つけ、優先順位を絞り込み、対話を通して合意形成をし、方向感を定めていく、という一連の流れをとる必要があります。
また、マーケティングの実装とは単なるロジックの理解ではなく、高いコミュニケーションスキルが求められるとも言えます。私はコミュニケーションがとても得意なわけではないため、「約束を守る・いつも誠実でいる・忖度はしない」などのスタンスを保ち続け、言葉の信用を高めることで相手と良い関係が築けるよう心がけています。
以上の前提条件から、図解をブックマークするだけでは経営にマーケティング実装することはできない、という話を書いてみました。
それではここから4つのパートをそれぞれご説明していきたいと思います。
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