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【社員が経営会議に参加!】現場主導で会社を変えていく全社会議「Mサミット」とは?

株式会社マクアケは、基幹事業であるアタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」というひとつのプロダクトに全社員が携わっています。そのため、現場の動き(オペレーション)をとても大事にしているオペレーションエクセレンスな会社であり、現場と組織が常時密接につながっているのが会社の大きな強みといえます。

事業や組織が大きくなって業務の量も幅も増えてきたこともあり、経営の意思決定に現場の細かな意見を反映できるよう、「Mサミット」という会議体を作りました。(Makuake サミットの頭文字を取って、そう呼んでいます!)

今回は、2021年8月に開催した「Mサミット」の全貌を紹介します!


目標を因数分解してMECEな状態に

「Mサミット」は、全社員の中で、マネージャーを中心とした各組織のキーパーソンが参加し、参加人数は数十名ほどになります。半年に1度、1日がかりでいくつかのテーマに集中的に取り組みます。

8月の大きなテーマの1つ目は、KPIの再設計でした。もともと、会社としての目標に対し、各部署で目標を設定していましたが、その見直しを全体で実施したのです。

目的としては、現在のマクアケの状態を適切に把握し、目標に対して全社のKPIをMECE、つまり漏れやダブりのない状態にすること。 

「魅力的な案件がたくさんある」「使い勝手がとても良い」など、大きなテーマごとにチームに分かれ、それぞれが当日までに発表の準備をしておきます。当日は、準備してきた発表やディスカッションを通じて意思決定をしていきました。

出社ルールを議題にして、各部署のニーズを明確にした

 8月のMサミットの、もうひとつ大きなテーマは「出社ルール」です。

 もともと、新型コロナウイルスという外部要因によって、出社の是非は大きく左右される状態がありました。経営陣の意思だけで決められず、手探りだった時期があります。

そのため、マクアケでは「切り替え0秒」という方針を掲げ、状況がいつ変わってもすぐに対応できるように整えてきました。これまで出社していた人が「明日から出社できない」となっても、問題なくリモートワークができるようにしておく。最初の緊急事態宣言が出た2020年3月ごろから、すぐにその方針を掲げました。

その方針は持ちつつ、アフターコロナの時代を見据えた今後の出社ルールを決めようというのが今回のテーマ。「成果を上げる」という軸を外さないことを大事にしました。

まずは、Mサミット実施前に、「決め方を決める会議」を実施しました。その結果、Mサミットまでに各部署で仮案を作り、Mサミットではそれをもとに合意形成することに。短期、長期の両方の側面から、それぞれが主体的に考え、持ち寄るようにしたのです。

 全体としての課題を踏まえ、自分たちの部署でのベストを考える。そのために、メリットやデメリットを踏まえて、あらかじめ議論してもらいました。 

そうすると、「自分たちの部署はこういう風にしようとしているが、迷惑がかかりませんか?」など、事前に他部署と調整する動きが起こりました。 

部署内だけでなく、部署間の調整をしてからMサミットに臨んだため、それぞれの意見を不安なく受け入れられたのです。

結果的には、それぞれの部署でニーズも最適解も違っていました。それぞれが主体的に考えた最適解であると判断し、部署ごとに違う出社ルールでやってみよう、ということになったのです。

主体的に決めたから、調整もしやすい

 Mサミット後、決定した事項でそれぞれが走り出しました。

いずれのテーマも、実際に実施してみて分かったことをもとに、現場で新たな意見が生まれ、日々改善を繰り返しています。

KPIの再設計は創業以来の大きな転換ともいえ、同時に組織体制の大幅な変更や職務の役割精査なども行いました。まだ最終形といえる段階には至っていませんが会社として次のステージに上がる準備をすべきタイミングであったと改めて感じています。みんなで決めたからこそ、この決定を正解にしていくために全員で少しずつチューニングを重ねられています。

また、出社ルールに関していえば、「月に一日は出社日を決めよう」「ランチデーを作ろう」など内容を変更した部署もあります。Mサミットをきっかけに「何のために会うのか」という目的が研ぎ澄まされたと感じています。また、各部署が責任をもって考えるようになり、成果につなげるというポジティブな気持ちで出社、在宅を選んでいます。

目標設計と出社ルール。一見、種類が違う議論のように見えるかもしれません。どちらもトップダウンで決めてしまう方が簡単かもしれませんが、例えば「目標は〇%アップ」「火曜日は出社すること」と結果だけ聞かされると、目的や理由を見失ってしまいます。決定したことについての背景や目的を知っていると、例え同じルールでも主体的になれるのでしょう。 

第2回は「ユーザーの体験向上」

今年2022年の1月に行われたMサミットの第2回は、ユーザーに向き合い「ユーザーの体験向上」をテーマに開催。 

第1回から、社内からのポジティブな意見が多くありました。全社員が経営に参画して、意思決定に関わってもらう。このことは、ひとつのプロダクトに全員で取り組んでいるマクアケらしいものです。 

Mサミット当日だけでなく、事前準備として部署内の意見をまとめ、他部署と交わっていくプロセスも、盛り上がりの要素のひとつ。他部署との交流が、事業としての成果につながっていく効能もあります。

 これからも、社員一人一人が事業や組織に対して主体的に考えていくようにしていきたいと考えています。それがマクアケが成長するための起点であり、大切なカルチャーです。

 「自分自身が意志決定に参加し、会社の方向性が決まる」と実感し、主体的に事業に関わってもらえるような組織づくりをしていきたいと考えています。

 人事の役割として、自立型成長組織になるような仕掛けをつくっていきます。社員みんなが主体的に、自分の想いを体現していけば、自分も事業も会社も自然に成長していくはずです。その理想を追い求めて、人事としてできることを考えています。

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インタビュー・執筆:栃尾江美

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