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【マクアケ専門性執行役員に聞く】「Makuake Incubation Studio(MIS)」による新製品や新規事業開発のプロデュース支援事業

マクアケは「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」をビジョンとして掲げており、商品企画(プロデュース)~先行販売(デビュー)~一般流通促進(グロース)までを「Makuake 生態系」として展開しています。今回は、企業の研究開発(R&D)を起点に、世の中にない新商品や新規事業をプロデュースしている「Makuake Incubation Studio(MIS)」について話を聞きました。

話し手:北原成憲
(株)マクアケ 専門性執行役員 / R&Dプロデューサー


●新技術の活用法や新商品の企画に悩む企業をサポートし、アタラシイを生み出していく

「Makuake」を出口とした企業の新商品開発をプロデュース


(当社2022年9月期決算説明資料より引用)

「Makuake Incubation Studio(MIS)」とは、新商品がデビューする場としての「Makuake」を出口に、企業が持っている研究開発技術を種に、世の中になかった新たな商品の起案からプロデュースを行う部門です。

なぜプロデュース支援の必要があるのか?それは、日本の素晴らしい技術がなかなか事業化されていないという課題解決のためです。日本は膨大な研究開発費(アメリカ、中国に次ぐ額で年間約19兆円)を研究開発に費やしていますが、優れた研究開発技術の多くがお蔵入りしてしまい新商品や新規事業に繋がっていない現状があります。

「Makuake」の持つヒット商品のデータやテストマーケティングの場としての性質を基に、新商品・新規事業を生み出すサポートができないか、という想いで立ち上がったのがMISの始まりです。

新商品・新規事業が生み出されない構造を根本から解決していく

企業が研究開発技術を事業化につなげられていないのは、商品開発の過程で待ち受ける「死の谷」が大きな要因として挙げられます。前例のない新しい商品アイデアは、事業性や採算性をロジカルに試算することが難しく、社内から多くの指摘を受けます。「本当に売れるのか?」「そのビジネスシナリオは正しいのか?」といった検討を経て、さまざまなリスクヘッジを受け入れた角の取れた商品企画が出来上がったり、そもそも社内を説得できず技術やアイデアがお蔵入りしてしまう負の構造に陥ってしまうのです。

しかし、商品化の過程で「Makuake」でのテストマーケティングを実施すれば、前例のない商品企画であったとしてもエンドユーザーの需要を量産前に確認することができます。この実績が「死の谷」を超える社内の交渉材料になるのです。

さらに、MISではマクアケの持つ知見やデータを新商品アイデアの創出に活用し、商品企画から事業化までを一気通貫で伴走しています

MISホームページ

 MISのイノベーション創出の取り組み記事

●商品企画から事業化までトータルで関わることができるのが醍醐味

MISでは企業の研究開発技術を元にした新商品の企画立案から、ブランドプロデュース、「Makuake」での販売サポート、事業化支援までトータルに行っており、この伴走システムを「R&Dプロデュース」と呼んでいます。

研究開発技術から新商品を共に企画し、開発担当者や新規事業担当者が社内で直面する「死の谷」を共に乗り越え、マクアケの知見やネットワークを活用し、世の中が驚くような商品を生み出すサポートをしています。

また、商品を作る0→1のフェーズだけでなく、テストマーケティング後の一般販売に至るまで幅広いサポートができるのが強みです。「Makuake」で応援購入をしてくれたサポーターと共に、商品を改良したり口コミを広げ売上を拡大していくファンマーケティングも得意としています。研究開発・ものづくりといった上流段階から伴走し、事業化まで一気通貫で携わることができるのが特徴です。

これらのスキームを評価いただき、MISの事業モデル自体が「新産業創出のための新商品・事業開発手法」として2019年にグッドデザイン賞を受賞しました。

2019年グッドデザイン賞受賞

MISのプロジェクト一覧

次に、MISのプロジェクト事例を2件ご紹介します。 

●R&Dプロデュース事例:株式会社アイシン様

https://www.makuake.com/project/hydraid-hair-show/

トヨタグループで自動車部品メーカーの株式会社アイシンが美容分野に新規参入するサポートを行ったプロジェクトです。MISではブランドネーミングおよびプロデュース、ビジネスシナリオ設計、プロモーション設計、クリエイティブ制作、「Makuake」を活用したテストマーケティングなど、幅広いサポートを行いました。

「Hydraid」は、人間の肌や髪の毛に親和性が高い世界最小サイズの水粒子を放出する最先端の美容機器です。MISはこの水粒子の研究開発段階から携わっており、商品化やビジネス化まで伴走したことによって、アイシンが美容分野に進出する足がかりを作りました。

美容分野を通過点とし、医療や農業、衛生などの分野にも貢献できるものにしていきたいというアイシンのビジョン実現に引き続き伴走しています。

インタビュー記事はこちら

●R&Dプロデュース事例:日本電気株式会社(NEC)様

https://www.makuake.com/project/a-rrowg/

https://www.youtube.com/watch?v=iElxn77iId8
※弊社北原もインタビュー映像に登場しております。

本プロジェクトでは、NECが実現したい「意識せずに健康でいられる世界」というビジョンの実現に向けて、第1弾となる製品「A-RROWG」の価値をMISが定義し、商品化から販売まで伴走しました。

具体的には、商品化における体験価値設計、ブランドネーミング、ブランドロゴデザイン、ビジネスシナリオの設計、プロモーションにおけるクリエイティブ制作、Makuakeにおけるテストマーケティングまで幅広いサポートを行いました。結果、「Makuake」にて10,060,000円の応援購入金額を集めて目標に対して1006%を達成。そして世界3大デザイン賞「iF DESIGN AWARD 2020(iFデザイン賞)」をNECとMISで共同受賞することができました

「Makuake」でのプロジェクト成功をきっかけに社内で事業化が決定。医療機関などからのBtoBの問い合わせに繋がっただけでなく、「Makuake」のサポーターと協力した商品の品質向上への取り組みなども生まれ、更なる事業展開に繋がりました。新規事業をテストマーケティングする場として、「Makuake」をうまく活用いただいた事例です。 

●多くの技術を商品化させることで、より良い社会を実現させる

我々は、MISから世の中を変える発明を生み出したいと考えています。

日本には素晴らしい研究開発技術がたくさんある一方で、その多くがお蔵入りしているとも言われています。電話、飛行機、パソコン、カメラ、ウォークマン、iPhoneのような、人々の生活を大きく変える商品を生み出すためには、それらの研究開発技術から商品を仕立て、市場価値やビジネス可能性をテストしながら世の中にアウトプットし、商品化のサイクルを回していくことが必要だと考えます。

そして多くの「Makuake」実行者様とお話しする中で、その一つの手段として、「Makuake」が社会に必要だと強く感じています。前例のない新規事業に挑戦する企業を応援して、生活者に面白い製品やサービスを提供することが出来たら、世の中はもっと面白くなるはず

そのために企業の新規事業やイノベーション創出をMISでサポートし、商品化されずに眠っている技術をどんどん世の中に出していきたいと考えています。  

●より多くの企業の商品開発・プロデュースを支援し、日本から世界を変える製品を

世の中を変える製品とは、革新性だけでなく普遍性も兼ね備える必要があります。誰もが使うものとして生活に普及しなければ、本当の意味でのイノベーションを起こしたことにはなりません。「Makuake」にはサポーター(「Makuake」で応援購入をしてくれた方)という存在がおり、サポーターの力を借りることで、多くの人に永く愛されるブランドを育てる取り組みも行っています。

また、これまでは企業規模が大きな企業をメインにサポートしてきましたが、日本の各産業を支えている中小企業にもサポートを広げていきたいと思っています。マクアケと大中小様々な企業が共同で商品を企画することで、より多くの企業に眠る技術を世の中にアウトプットするサポートをしていきたいです。

いかがでしたか?マクアケ生態系の中のプロデュース部門を紹介させていただきました。グロース部門の取り組みに関してはこちらの記事もご覧ください。

マクアケの事業に興味を持っていただいた方はぜひお気軽にお問い合わせください!

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