【解説編】#48「いつもと同じ一日」

 あっという間に秋も更け、日に日に寒さが増してきたこの頃ですが、ようやく# 48の【解説編】をば。

 この詩を読まれた皆様はどう解釈されましたか?

 # 3の【解説編】で、「自分は自分の気持ちを元にそれをカタチにはしてみるけれど、それが「他人のモノ」になった瞬間から、それは「自分のモノ」ではなく「他人のモノ」と自ら書いてるように、そもそも他人が読んだその時から、わたし自身がその詩に込めた『意図』なんてものは語る意味などない。という事もわかっているのですが、この【解説編】は『正解』という事ではなく『とある1つの解釈』として楽しんでいただければと思って書いています。

 ということで、この詩におけるわたしの『意図』=『とある1つの解釈』とは…。

 この詩は「同じ様にとどまることの無い川の流れの様に「いつもと同じに過ぎるいつもと同じ1日」など無く、同じ様に「いつもと同じあなた」もいないので、いつもと同じには愛せない。」という秋から冬に移ろい行く季節と重ねて、静かに冷めて行く愛の行方を描いたものです。

 穏やかな愛が続いていく様を詠んだと思っていた方にはちょっとゾクッとしていただけたでしょうか?(それが作者だけがニヤリと感じられる密かな狙いであったりもしていますw)呑気に?釣りをしている「あなた」はまだ何も気付いていないのかもしれませんね。そんな風に「愛」というものは時に「わたし」という一方だけが、冷めていく事に気付いてしまったりもするものです。

 さて、最後に、ところでこの詩はどの様にして思い浮かんだのかという、いつものコレ言っちゃうとまったく色気がなくなるアレですが、むしろそれをぶっちゃけたくて書いていたりもするので、いつもの様に遠慮なくぶち壊しに行かせていただきますw

 この詩は大学生の時に書いたものですが、と来ればこの「あなた」のモデルはわたしのnoteのコアな読者様ならご存知でありましょう、えぇそうです、例のほのかに恋心を抱いていた、いつものあの「ゼミの先輩」であります(笑)。で、釣りを嗜んでいたその先輩は、研究室の実験で海沿いの施設に行った時(←わたしの詩を読み込んでくださってる察しの良い方はお分かりの通り# 46「晴れた海岸通りなら」の時ですね!)、釣り道具を持参して実験の空き時間に釣りをしてたんですw。で、それを眺めていたわたしは「!これだわ!( ゜o゜)」とまーたひらめいてしまったわけですよ(´・ω・`)。相変わらず天才ですね!(←)

 皆さんもご存知かと思われますが、かの美空ひばりさん歌唱で有名な名曲『川の流れのように』の様な、人生を川の流れに例えた様な歌詞(※この秋元康さんの詞については思うところはアリアリなんですが内容がアレなんでココでは書きませんw(察してね☆))を書きたい!と思っていたわたしは先輩が釣りをしていた『海』を『川』の設定に変えて…この詩を書き上げた次第でした。

 うーん、毎度の事ながらタネ明かしすると見事に色気が吹き飛びますねぇwまぁ世の中のイケてる歌詞なんて、おそらくしょせん大抵がそんなモノですわ(笑)

~fin

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