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まくたくま
2019年2月17日 02:22
教室の窓の外で 強い風に吹かれている赤い花大きな木の枝に付いたその花の名をわたしは知りもしないからあなたのことを たとえば 「赤い花」と呼びましょうこの景色をこの色では もう二度と見ることはないでしょう大学の4年間が過ぎようとしています自分にとって 何だったのかと 問いかけても今は答えの出ない時間それでも終わりが近付けば強くなっていくこの気持ちを 何と呼べばよいのでしょう寂し
2020年4月25日 12:31
気が付くと、世界中が緑だったカレンダーは4月21日 日曜日わたしは17歳気が付くと、世界中が緑だった昨日までの世界が思い出せない思い出せない思い出せないわたしの思い出はどこ?気が付くと、世界中が緑だった小鳥が鳴いて冷たい空気が流れ美しい新緑の幸せな朝だった(1990.4.21)※【解説編】はこちら※タグ #COLORまく を選択していただくと、「色」をテーマ
2020年5月15日 21:29
黄色いフリージアは幸福の色あなたの来なくなった部屋に飾ってみたけれど寂しさだけが訪れる 夜(1995)※【解説編】はこちら※タグ #COLORまく を選択していただくと、「色」をテーマにした詩のシリーズをまとめて読んでいただけます。
2020年5月23日 10:45
大好きなピンクがベットの上に脱ぎ捨てられてるピンクのシャツピンクのキャミソールピンクのソックス何だかとても 穏やかな景色わたしの脱ぎ捨てた わたしの脱け殻はとても良い香りを放っているピンクのお花畑のよう(1995)※【解説編】はこちら※タグ #COLORまく を選択していただくと、「色」をテーマにした詩のシリーズをまとめて読んでいただけます。
2020年5月24日 23:30
夕方の空は ゼリー色朱色のキャロットゼリーから 青いブルーハワイまでのグラデーション世界を包む 一瞬の美しさこの景色に 溶けてしまいたいと思う この時たとえば13階のビルの屋上でこの世から消えてしまいたいと思う この時ひどく寂しくひどく悲しくそうしてこれ以上のものはないというほどの幸福を感じる時痛みは いつも 死と 恐怖と 幸せを感じさせる 苦しみあなたに抱かれる
2020年5月27日 20:19
ブラインドの向こうには窓ガラス窓ガラスの向こうに緑の木々細く切られた映像がマグリットの絵のようで 本物の景色なのにまるで絵の具のような緑(1995)※【解説編】はこちら※タグ #COLORまく を選択していただくと、「色」をテーマにした詩のシリーズをまとめて読んでいただけます。
2020年5月28日 16:41
独りぼっちの教室で春の風が窓から入ってくる少し汚れた白いカーテンがウェディングドレスのようにひろがった(1995)※【解説編】はこちら
2020年5月29日 21:39
曇り空の日曜日水色のシーツを洗おう洗濯機が止まる頃にはきっと晴れるはず(1995)※【解説編】はこちら※タグ #COLORまく を選択していただくと、「色」をテーマにした詩のシリーズをまとめて読んでいただけます。
2020年8月1日 17:25
夕方の空あかーむらさきーあお のグラデーションきっと明日は晴れる悲しいことは 忘れましょういいじゃないわたしには明日があるんだし(1991)※高校生(30年前?)の時に書いた詩です。