見出し画像

『ヘルパーの4人に1人が高齢者』でも問題ないと思うの

【ヘルパーの4人に1人が高齢者 20年調査、介護人材不足が深刻】

…と、北海道新聞記事のタイトル通り人材不足が深刻になっています。私は居宅介護支援事業所のケアマネジャーもしているのですが、派遣ヘルパーの高齢化は感じる所は正直ありますね。見出しにある『ヘルパーが高齢者』とは65歳以上のことです。

ただ、まァ、65歳以上だとしてもベテランのスキルで総合的に判断してテキパキと生活援助、身体介護をしてくれて、利用者や家族とのコミュニケーションもしっかりと行う高齢者ヘルパー(何か失礼な名前だな…)は沢山いらっしゃることも事実です。ケアマネジャーの立場としても助けられていますね。

ヘルパーが高齢者というだけで、派遣数回で利用者から断られるケースもあります。利用者からは「これじゃ老々介護じゃないか」「雑巾を絞る力が弱い」とかそんな理由です。車もフツーに運転できるくらい元気なヘルパーなので(当たり前ですが)、問題ないはずなのですが、利用者からしたら年下の若いヘルパーに来て欲しいニーズが多い。

私は高齢者ヘルパーでも問題ないと思うのですけどね…。ヘルパーとして業務遂行してくれるなら70代でも80代でも関係なし。ベテランの実績を積み上げて利用者から信頼されれば良いのです。

とにかく訪問介護事業所のみならず、介護業界は深刻な人材不足になっていて、事業所間でスタッフのパイの奪い合い状態が続いています。介護業界に就職する側としては超売り手市場。SOMPOケアも2022年4月には正社員の年収水準を50万円上げて450万円程度の年収にすると話題になっています。

これはSOMPOホールディングスという大企業がなせる技。そうでない事業所は働きやすくて魅力がある職場にしないと、スタッフ大手に転職してしまいます。私だって同じ大変さなら給与が高いところに行きたいですもの。んで、足りなくなったスタッフを派遣会社に依存して人件費がかさむというスパイラル。引き継ぎもしないといけないので、時間も取られるし。

なので、ホント働きやすい職場にするために人間関係やら面倒な報告やら、事業所設立当時からの謎の慣習etcをまずは疑い、スタッフの定着に努めること。まずはスタッフファースト。『利用者を第一に…』との理念はサービス残業を引き起こす恐れもあり得るので、スタッフファーストで!!スタッフが定着することで結果的に経営がUPして安定します。退職者を出さないということは担当がコロコロ変わらないので、利用者としても安心です。

『いかに退職者を出さないか』、ここに集中投資が必要なのだと思います。

>>介護が必要な人の自宅などを訪問し、日常生活を助けるホームヘルパー(訪問介護員)の4人に1人が65歳以上の高齢者であることが、公益財団法人「介護労働安定センター」の調査で分かった。介護業界の中でもヘルパーは人手不足が著しく、高齢者が支え手となっている状況が浮き彫りになった。

>>65歳以上の割合は、看護職などを含む介護事業所の従業員全体では12・3%。ヘルパーは25・6%で、それ以外の一般の介護職(9・4%)と比べても大幅に高く、平均年齢は50・9歳。ヘルパー不足を感じている事業所は80・1%に上った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?