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本能に従っている人は、自分を生きている

こんにちは、まこてぃです。

アナキストたちや放浪者、哲学者など様々な思想をもった人たちの話を聞いていると、皆んなに共通することは「本能に従っている」だと気付きました。

何か行動を起こす際に、ビビって躊躇している様子は見られず、とにかく思いついたらすぐ行動している。そんな人たちは、自分の意志を持っているから死ぬまで後悔せずに、自分の人生を生き切っていて、かっこいい。

自分の考えをしっかり持って、おかしいと思うことは自ら発言していこう、と思いました。表現の自由があるのだから、社会にビビる必要はない。

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115、『アナキズム入門』 森 元斎(著)

伊藤野枝と大杉栄の本を読んで、アナキスト(無政府主義者)について知りたくなった。ここで出てくるアナキストたちに2人は影響を受けて、実際に子供の名前にもなっているから、話が繋がって面白かった。

19世紀〜20世紀にかけてヨーロッパで活躍したアナキスト5人(プルードン、バクーニン、クロポトキン、ルクリュ、マフノ)を取り上げて、彼らの活動や生き様が語られている。ヨーロッパ史についても簡潔に解説されているため、歴史嫌いの私でも飽きずに読むことができた。人物写真や名前も頻繁に出てきて、頭の中で印象付けしやすい。名前と顔も覚えたかも。

アナキズムは、ここでは相互扶助と表現され、みんなでお互い助け合って生きていきましょう。という考え方。資本主義や社会主義、共産主義というのは、結局は国家に支配されていて、権力というものが絡んでくる。そこに反逆してきた彼らは無茶苦茶なところもあるが、国民のために自らを犠牲にしてまでも闘っている。慈善心にあふれていてカッコいい。

現代においてアナキズム本が忘却されてきているそう。この本はオススメ。

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116、『右翼と左翼』 浅羽 通明(著)

「右翼・左翼とは何か」について明確になる。言葉の定義から世界史、日本史の概要まで。著者も述べているが、私自身も学生の頃というか昨年あたりまでは政治・経済に対して全く興味もなく知ろうとも思ってなかった。右翼と左翼の違いも知らなかった。まじで無知で教養のない女子。(笑)

神社とか街宣車とか、右翼がどうのって聞くことがあって、なんか知ってないと恥ずかしいなと思ってきたので、調べて手に取ってみた。

右翼と左翼には、辞書的に区別はされているけど、状況によっては確固として説明するのは難しいんだな、と思った。「上ー下」とか「前ー後」という表現の方が、軸として考えた時に理解しやすいが、どうして「右ー左」という表現なのか。それは、1789年のフランス革命がきっかけ。

ここまでが第一章で分かる。そのあとは世界史と日本史が続くが、私には難しくて頭が痛くなるので読みきれなかった。最初とエピローグだけでも初歩的なことは分かるかも。

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117、『生きるということ』 エーリッヒ・フロム(著), 佐野 哲郎(翻訳)

生きるというのは、「持つこと」と「あること」の違いを認識すること。資本社会において生きている私たちは、まずお金を「持つ」ことを基本として生きている。そのために、愛や結婚、子供までも人間は所有することで安心を得ている。
自分の所有物に対する奴隷になろうとする欲求はいらない。

「ある」というのは、何ものにも執着せず、何ものにも束縛されず、変化を恐れず、絶えず成長することである。・・・他者との関係においては、与え、分かち合い、関心をともにする生きた関係となる。

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118、『エリック・ホッファー自伝』 Eric Hoffer(原著), 中本 義彦(翻訳)

7歳の時に失明し、15歳で突然回復する。またいつ失明するか分からないため、読書に浸る。5歳までに父親の影響でドイツ語と英語の本を分析できるようになり、文字を読むことは幼少期で習得していた。というところから始まる。

ホッファーは若いうちに両親を亡くし孤独に生きていく。40歳で死ぬことを覚悟して、季節労働者としてカリフォルニア州を放浪していく。その中で、沢山の人との出会いや別れを経験しており、胸が痛くなる経験も語られている。
ホッファーは、勤勉でとても頭が良く、本来ならエリートの道へ進むことも可能だったのに、本能的に「まだ落ち着くべきではない」と感じて放浪を続ける。そして、沖仲子として25年間働きながら執筆活動を始める。

幼い頃から分析することを好み、人の観察をよくしている。出会った人にとって良い方向に向かうように、声をかけて手助けすることも厭わない性格。生き方や思想がしっかりあって、とてもかっこいいと思った。

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119、『常用字解 第二版』 白川 静(著)

読書する人だけがたどり着ける場所』の中で、知識を深める本としてオススメされていた。図鑑や辞書などでその分野の全体像を掴みやすくなる。スピーディに大量の情報に触れることができる。

白川静さんは日本の漢文学者。戦後の日本の国語政策において、漢字の字数や読み方に制限がかかった。漢字という文字が制限されたことは、生活においても規制されることになり、古典が軽視されるようになった。また、古来からの漢字の成り立ちに関係なく改変されていることもあり、元の文字が持つ意味が全く損なわれている。

全部をじっくり読むのは難しいが、気になった漢字をペラペラと調べてみると、実際に使っていた意味とは逆の由来があったりする。漢字という日本では当たり前の文字も、国によって規制されているというのは衝撃だった。

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本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

MAKO

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