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好きなタイプは定めないほうが楽しい

例年に比べると暖かい日が続いた11月も、もうすぐ終わり。

気が付けば今年もあとわずかだけど、世間は相変わらず、よりいっそうバタバタしている。

そんな中でも自分のペースは守っていきましょ〜!

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207、『さがしもの』 角田光代(著)

人間同士に相性があるようにその人にとっての相性の良い本というのがある。他人の価値観を押しつけられることなく、自分の人生は自分で洗濯して生きていく。本だって他人の価値観ではなく、自分がふと出会った本をじっくり読み、自分なりに何かを感じればいい。「読書が好きで良かった」と思わせてくれる本。

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208、『記憶の盆おどり』 町田康(著)

記憶というのは生きていく上で大事なことだなと思う。酒によって記憶をなくしたことはあるが、自分がやったことなのに当本人が覚えていないというのはなんとも恐ろしい。認知症などによる記憶低下も本人はやったことを忘れてしまうのだから、なんだか同情してしまう。楽しくなってきたところでストーリーが終了する短編なので、読み終えたときは物足りない感じがした。

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209、『真理先生』 武者小路実篤(著)

中古を買ったら古書だったので字体に慣れるまで少し戸惑ったが、著者の描いたものをより感じやすかった。たまには古書を読むのもいい。
たびたび孔子の言葉も出てきて、哲学書を読んでいるような気分で興味深かった。もし現実になるとしたら真理先生だけではなく、石かきさんにも会ってみたい。世間に流されず、自分のすべきことをひたむきに実行する人というのはこの世の中には少ないように思う。まっすぐ生きていきたい。

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210、『毒笑小説』 東野圭吾(著)

一度この著者の本を読んでみたいが何から読めば良いか迷っているとき、友人に勧めてもらった。実際に読んでみるとブラックユーモア満載で面白く、時々ミステリーっぽい話も出てくる短編集。現代の社会とも結びつくような状況が多く、色々と考えさせられることもある。他の○笑シリーズも読みたくなった。

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211、『本日は、お日柄もよく』 原田マハ(著)

原田マハさんの定番といったらこれという本を読んでいなかったので、友人のススメで読んだ。バスのなかで読んでいるときに感動シーンに入ってしまい、涙を堪えるのに必死だった。スピーチの場面が頭の中で広がり、ひとつひとつの言葉が心に染み入ってくる。言葉の大切さを実感し、相手に届くような言葉選びや話し方の工夫、スピーチの極意を知ることができる。
主人公こと葉のように、思わぬ場所で自分の生き方が変わっていくこともあり得るんだな、と同い年目線から考えてしまった。

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今月は、これまで読み進めるのに少し時間がかかっていた本を、読了させた。自分のツボに入る本に出会えると、やはり嬉しい。

ツボな本は深めたくなっちゃう性なので、好きなジャンルは定まらないまま。でも、一つのジャンルに縛られず、幅広く興味を持っていたい。
好きになる人の趣味だって、定まらない方が色んな人を知れて面白いし。きっと同じようなもんだと思う。

では、また。


MAKO

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