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いまこそ本を通して感情を生み出そう

やっと本格的な夏に入って嬉しいと思いきや、暑くてなかなか行動ができないというジレンマを抱えながらも、ピカピカの太陽が皆を照らしてくれることは気分的にもいいものだ。

冷房で冷えすぎた部屋ではなく、少しモヤっとするけど心地よい風の当たるような場所で、ゆっくりと読書を楽しむ幸せな時間。

気付けば読み終えた本も増えていく。

ゆったりと、まったりと過ごしていこう。

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188、『論語物語』 下村湖人(著)

人生を賭けて論語を追求してきたと言われている下村湖人。孔子の教えにもとづきながら構成されているフィクションストーリー。ある程度の知識が必要なため、論語解説本などの簡単な本を手元に用意して、弟子の名前など調べながら読むのがオススメ。孔子の教えを深められる本。

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189、『悲しみの秘義』 若松英輔(著)

若松さんの本を読んでみたいと思っていたところ表紙に惹かれて購入した。積読の仲間になりかけていたのだが、飼っていた文鳥が亡くなり悲しみに暮れている時にちょうど再会した。深く沈むのは避けたかったので電車の中で読んでいると、なんとも言えない言葉の深みが胸に押しせてきて、思わず涙が溢れてしまった。
著名な詩人が多く登場し、若松さんの解説によってさらに心に深く響いてくるような感じがする。

日本語は日本人にしか使われない言葉であり、やはり日本語の奥深さというのは母国語として常用している私たちにしか理解しえない。そのありがたさを実感し、母国語をもっと大事に、言葉というものを丁寧に使っていきたいと思った。

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190、『生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術』 泡坂 妻夫(著)

袋とじになっている小説で、まずは袋とじを明けずに短編小説を読み、そのあとに袋とじを開けると、全く話の異なる長編小説が現れるしくみになっている。本の内容よりも袋とじにワクワクしてしまう。この本が完成するまでの経緯を知るだけでも面白い。

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191、『The Last Leaf (English Edition)』 O. Henry(著)

英語の先生に紹介してもらって洋書に初挑戦!とても心がほっこり感動するストーリー。短編になっているので洋書の初級者や子供におすすめ。

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192、『ある男』 平野 啓一郎(著)

前作の『マチネの終わりに』を読んだときに感動させられたので、新作も早速読んでみた。やはり言葉の描写や比喩の使い方がすごく上手で物語の中へどんどん引き込まれ、あっという間に読んでしまった。最後はどうなるんだろうとワクワクドキドキしながら、読み終えたときには心がスッと穏やかに感じた。家族のあり方、本物の愛とは、愛に過去は必要なのか。多様性を認め合おうとしている社会のなかでも、心のどこかで偏見や既成概念が芽生えてしまっているかもしれない、とハッとさせられることもあった。

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193、『降り積もる光の粒』 角田 光代(著)

なにも計画せずにふらっと旅へ出たくなるような本。エッセイになっているのでゆっくりと過ごしたい日にさらっと読める。

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最近は小説を読むことが多いが、やはりそれぞれの世界に引き込まれる感覚が面白い。なかなか遠くへ出かけることができない今こそ、本を通して様々な情景や感情を生み出していけたらいいなと思う。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


MAKO

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