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ペルー産ボードゲーム「INCAICO」のルール説明・和訳

ペルーに行った時に「boardgame」という文字だけ見て買ったボードゲーム。
基本的にスペイン語で書かれているが、インカを舞台にしていることもあってカード名はケチュア語で書かれている。
買ったはいいものの1回しかプレイできていないので、変な訳になっていても気づいてない箇所がありそう。
次プレイする機会があったら、プレイ中の写真を撮って記事に追記したい。

ゲーム概要

あなたはインカの町の指導者で、この町を開発し発展させなければなりません。
石、木、肉、金などの資源を収集し、これらを使ってインカの建物を建造することで太陽ポイントを得ることができます。他にも軍事力を高めたり、他の指導者と貿易関係を結ぶこともできます。
ゲーム終了時、最も多くの太陽ポイントを獲得していたプレイヤーが真の指導者(勝者)となります。

内容物

カード

インカカード(左上)、エンコミエンダカード(右上)、リファレンスカード(下)
  • インカカード(96枚)
    裏面が黒色のカード。

  • エンコミエンダカード(48枚)
    裏面が茶色の模様のカード。

  • リファレンスカード(2枚)
    ゲームの流れについて書かれたカード。

軍事チップ

軍事チップ

戦闘での勝利または敗北を表すために使われるチップ。
片面に+1もう片面に-1と書かれていて、この数字は太陽ポイントの増減を表している。

カードの種類

インカカード

  • 資源カード(茶色?背景)
    資源には石(Rumi)、木(Qiri)、肉(Charki)、金(Kori)の4種類がある。建物を建てたり、より強力なカードを使うために必要なカード。

  • 労働者カード(青色背景)
    町の労働力を高めるカード。
    資源の採集をするために使われる。

  • 軍隊カード(赤色背景)
    町の軍事力を増加させるカード。
    戦闘フェーズで使われる。

  • 戦略カード(黄色背景)
    カードの所有者や場に影響を与えるカード。

  • 初期カード
    各プレイヤーの初期カード。
    Runa Simi(労働力1の労働者カード)と同じ効果で、「CARTA INICIAL」と書かれている。

エンコミエンダカード

  • 建物カード(紫色背景)
    資源を消費して建築するカードで、太陽ポイントが高いカードが多い。

  • Apachikuy(濃い茶色背景)
    条件を達成することで太陽ポイントをもらえるカード。
    ケチュア語で申請とか申し込みという意味らしいが、いい訳が思いつかなかった。

  • モラルカード(緑色背景)
    他のプレイヤーに干渉する効果を持つカード。

カードの見方

  • カード名
    そのカードの名称。ケチュア語で書かれている。

  • プレイ人数マーカー
    ゲーム準備時に使う。●の数がプレイ人数以下のカードのみを使用する。

  • 太陽ポイント(カード上部中央)
    そのカードで得られる太陽ポイント。

  • 労働力(人型マーク)
    そのカードの持つ労働力。例の場合労働力3を表している。

  • 資源量(カード左上)
    そのカードが持つ資源量。
    CHURANAのようにコンパスのようなマークがついている場合は、任意のリソースとして扱える。

  • 軍事力(カード右上)
    そのカードの持つ軍事力。

  • 必要な資源、労働力(カード左下)
    そのカードをプレイするために必要な資源や労働力。0の場合はノーコスト。
    WAK'Aは石3と木1が必要。

  • カードの効果の説明(カード下部)
    効果を持つカードは説明が書かれている。

ゲームの準備

このゲームはプレイ人数に応じて使用するカードが異なる。
カード名の左下にあるプレイ人数マーカー(●)の数が、プレイ人数以下のカードのみを使用する。
3人プレイの場合、●が2つまたは3つのカードを使用し、4つのカードは使用しない。

各プレイヤーは初期カード(CARTA INICIALと書かれたRuna Simi)1枚を受け取り、自分の場に出しておく。
各プレイヤーは労働力1の状態からゲームをスタートする。

ゲームプレイの流れ

最初にカードのドラフトを行い、その後「泥棒」「戦闘」「エンコミエンダ」の順に処理を行う。
上記の流れのセットをフェーズと呼び、4フェーズ行うとゲーム終了。

ドラフト

1.エンコミエンダカードのドラフト
2.インカカードのドラフト 
の順にドラフトを行う。

エンコミエンダカードのドラフト
エンコミエンダカードを各プレイヤーに3枚ずつ配る。
各プレイヤーはその中から欲しいカードを1枚選んで、自分の場に裏向きで置く。
全員がカードを選んだら隣の人に残りのカードを渡す(カードの渡し方は後述)。
再度欲しいカードを1枚選んで裏向きで置く。
最後の1枚は捨て札にする。

インカカードのドラフト
インカカードを各プレイヤーに6枚ずつ配る。
各プレイヤーはその中から欲しいカードを1枚選んで自分の場に裏向きで置く。
全員がカードを置いたら同時に表向きにする。
この時、選んだインカカードの必要な資源・労働力を満たしている必要がある。
残りのカードを隣の人に渡し、カードを裏向きで選んで同時に公開する。
これを残り1枚になるまで繰り返し、最後の1枚は捨て札にする。

カードの要件を満たせなかったり相手の邪魔をしたい場合は、カード1枚を選ぶ代わりにカード1枚を捨て札にすることもできる。

カードの渡し方
奇数フェーズの時は時計回り
偶数フェーズの時は反時計回り
でカードを渡す。

泥棒

泥棒(Suwa)カードを最も多く持っているプレイヤーは、他のプレイヤー1人を指名し、指定した種類の資源カード1枚を奪うことができる。

戦闘

各プレイヤーは自分の左右それぞれのプレイヤーと戦闘を行う。
以下の判定を左右それぞれで行う。

  • 相手よりも軍事力が高かった場合
    +1太陽ポイントを得る

  • 相手よりも軍事力が低かった場合
    -1太陽ポイントを得る

  • 軍事力が同数だった場合
    何もなし

エンコミエンダ

このフェーズでは最初にドラフトしたエンコミエンダカードをプレイすることができる。
カードに書かれた要件を満たしていれば、それらの資源を支払うことでカードのプレイが可能。
効果のあるカードは即座に発動する。

物々交換

ゲーム中、資源カードのみ他のプレイヤーと交渉し、交換することができる。
資源カードは、場に出ている限り各フェーズの終了までの間であれば交換ができる。

ゲームに慣れるまでは物々交換はしない方がおすすめ。

カードの出し方

インカカードのドラフト、エンコミエンダでは労働力や資源を使ってカードをプレイすることになる。その時のルールについて説明する。

カードの左下に書かれた必要資源・労働力を支払うことでカードをプレイできる。
支払いに使われたカードは捨て札にする(労働者は捨てない)。

資源カード

資源カードは町の労働者によって収集される。
資源カードをプレイするには、必要な労働力と同等かそれ以上の労働力を持っている必要がある。
労働者カードは捨て札にならない。

建物カード

ほとんどの建物カードには必要な資源が書かれており、その資源を支払うことでプレイできる。
Pirqaのように無料の建物カードもある。

ゲームの終了

第4フェーズのエンコミエンダが終了した時点でゲーム終了。
この時点での太陽ポイントが最も多い人の勝利。
同点の場合は資源が多い方が勝利。
資源も同じ場合は引き分け。

効果カード

Apachikuy

カードに書かれた条件を満たすことでプレイでき、太陽ポイントを獲得できるカード。
数種類あるが、いずれも特定のカードを指定枚数集めると出せるという条件。

Churana

任意の資源2個分の資源として扱うことができる。
このカードは泥棒で盗むことができない。

Pachamama Raymi

場に出しているこのカードを手札に戻すことによって2枚のカードを手札からプレイできる。
インカカードのドラフト時のみ使用可能。

Ama Llulla

このフェーズ中、物々交換を禁止する。
または、手札からカード1枚を強制的に捨てさせる。
ゲーム中いつでもプレイ可能。
※全員なのか対象者を指定するのかよくわからなかった。

Ama Quella

Runa Simi(労働力1の労働者)が資源収集に使われなかった場合、そのカードを自分の場に持ってくることができる(初期カードを除く)。
ゲーム中いつでもプレイ可能。

Ama Sua

このフェーズ中は泥棒ができない。
ゲーム中いつでもプレイ可能。

Pirqa

次のうち、どちらかの効果を使用できる。

  • 敵の軍事力1点分を無効にする(その後このカードを捨てる)

  • 石として使用する

Qhari

このカードは1人につき1枚しか保持できない。

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