杉田淳

NHK報道局選挙プロジェクト記者。中途視覚障害者。voiceoverやPCトーカーで読…

杉田淳

NHK報道局選挙プロジェクト記者。中途視覚障害者。voiceoverやPCトーカーで読み上げながら書いてます。 https://www.clubhouse.com/@makotosugita

最近の記事

「できない」を「できる」に変える─おしゃべりなスマホと地方政治

月刊議員研修誌「地方議会人」(共同編集:全国市議会議長会・全国町村議会議長会)からエッセイの執筆依頼をいただきました。 昨年、執筆責任者として携わった『地方議員は必要か? 3万2千人の大アンケート』(文春新書)が刊行され、これまで以上に地方議会に関心を寄せていますが、エッセイの原稿を依頼されるのは初めてのこと。何を書こうかと考え、本の執筆の舞台裏を、視覚障害を文明の利器で補いながらの仕事の進め方をまじえて紹介することにしました。 本文にも書きましたが、たったひとつの道具が

    • 「地球を押して歩け」─流されない男の30年

      東京五輪、競歩男子20キロで池田向希が銀メダルを、一昨年の世界陸上で優勝した山西利和が銅メダルを獲得した。 このニュースで競歩という競技に注目した人、日本の強さを初めて知った人も少なくないだろう。しかし、日本が世界の強豪国と金メダルを争えるまでになったのは、つい最近のことだ。 五輪で初の入賞者が出たのが08年の北京、前回16年のリオで初めて銅メダルを手にした。今回の2つのメダルは、多くの関係者の努力と試行錯誤の結晶だと言っていいだろう。 そのうちの一人、日本競歩を陰で支

      • 記者が自分のメディアを持つということ

        はじめまして。杉田淳(すぎた・まこと)です。本業は、NHKの記者をしています。 noteの個人アカウントは開いたばかりですが、「NHK取材ノート」のアカウントで記事を書いたことがあります。 NHK取材ノートは、放送などでは伝えきれない取材の裏側や記者の素顔を発信しようというものです。 私は、視覚障害を抱えながら仕事をしています。 現在、全く見えないわけではありませんが、日常生活でも不便が多く、また進行性の病気のため、この先どうなるかわかりません。 そんな自分がどんな

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