見出し画像

レジリエンスの源泉〜ユーモアと意味付け〜

復元力などを意味する「レジリエンス」という概念の定義は様々ありますが、書籍『レジリエンスとは何か』の中でレジリエンスの構成要素が紹介されていました。洞察、独立性、関係性、イニシアティブ、創造性、ユーモア、モラルの7つです。

ここ最近、季節の変わり目で気温の変化も激しく体調を崩したり、長年使っていたパソコンが突如不調になりバッテリー交換などで修理に出さざるを得なくなったり…といったことが同時期に重なりました。

ふと「神様、試練を与えすぎです…!」と無意識に口をついて一言。「試練」という言葉にどこかゲーム性を感じてからというもの、スッ…と心が軽くなった感覚を覚えながら一つ一つを解消していきました。

レジリエンスの構成要素である「イニシアティブ」と「ユーモア」の側面を感じた出来事です。困難な状況を客体化して、ネガティヴをポジティブに変換する。ユーモアを発揮するためには考え込みすぎないというのか、どこか「斜に構える」スタンスがあるとよいのかもしれません。具体的な形の一つとしては「ボケ」と「ツッコミ」という形を取るのかもしれない。

レジリエンスの構成要素について、もう少し自分事として考えてみたいと思います。

では、レジリエンスをつくり出すものは何なのでしょうか?レジリエンスの構成要素について、さまざまな研究が行われています。虐待体験を乗り越えた25人の成人に臨床面接を行ったウォーリン夫妻は、『サバイバーと心の回復力 - 逆境を乗り越えるための7つのリジリアンス」の中で、ダメージを与える可能性のある家庭の中でも自分を「保護する因子」とも言える特性を七つに整理しています。「洞察」「独立性」「関係性」「イニシアティブ」「創造性」「ユーモア」「モラル」です。

枝廣淳子『レジリエンスとは何か』

洞察:難しい問題について考え、誠実な答えを出す習慣。
独立性:問題のある家族と自分自身のあいだに境界線を引くこと。つまり、あなたの良心からの要求を満たしながらも、情緒的かつ身体的な距離を置くこと。
関係性:他の人々との親密で、充足的な絆。
イニシアティブ:問題に立ち向かうこと。コントロールすること。労の多い課題によって、自分自身を強化し試していく傾向。
創造性:悩ましい経験や痛ましい感情の混沌に、秩序、美しさ、それに目的を持ち込むこと。
ユーモア:悲劇の中におかしさを見つけること。
モラル:よい人生を送りたいという希望を全人類にまで拡大していく良識。

枝廣淳子『レジリエンスとは何か』

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?