全体が報われるネットワークのかたちとは?
今日は『ソーシャル物理学 - 「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学』(著:アレックス・ペントランド)より「ネットワークのチューニングで成果が向上」を読みました。
ソーシャルネットワークを活用し、情報やアイデアの流れを変える。近くのネットワーク内部で情報が循環したり、新しい情報やアイデアに触れる機会が妨げられると、他者からの学習を通じた望ましい意思決定や行動を取ることが難しくなります。
ちょっとしたきっかけで人々の間での交流を変える。結果、情報やアイデアの流れが変わる。普段の生活を振り返ってみると、こまめに接する人と接する機会が少ない人に分かれていないでしょうか。満遍なく接しているでしょうか。
気の合う人、仲の良い人。たとえば、安心感や信頼の高い人は自然と接する時間が長くなるかもしれません。一方、接する時間が過剰に長くない場合、他の情報やアイデアに触れる機会を失っているのかもしれません。バランスを取るのは難しいかもしれませんが、ネットワークの全体像を緩やかに把握する上で、話をするきっかけを自分で作る力、フットワークの軽さは重要な要素なのかもしれません。
情報やアイデアの流れを変えることで、平均的な人々も報われる可能性がある。そもそも「平均的な人」というのは存在しないですし、さらに言えば「誰との間で平均をとるのか?」にも左右されます。全体での平均的なのか、あるいは標本平均なのか。
誰かが独り占めするのではなく、情報やアイデアを共有しながらも自律的な判断・行動を取ることで全員が報われる。あるいは、表向きは誰か一人が報われたとしても、全て自分の情報・アイデアで報われているとは限らない。
できれば、全員が報われるような。そのようなネットワークのあり方を発見したいです。
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