眠る。寝かせる。休ませる。
季節の変わり目のこの時期、日中と夜間の寒暖差が激しく体調管理が難しいと感じます。外気温に合わせた衣服の調整はもちろんのこと、睡眠の確保も大切です。
思えば、「寝かせる」「休ませる」という言葉は、日常生活の中で幅広く使われています。たとえば、料理をイメージしてみると、パン生地をこねた後に一定時間「寝かせる」「休ませる」と表現します。この時間は「発酵が進む」という重要な役割があり、人が何か手を加えているわけではありませんが、たしかに「発酵」という過程の中で酵母の力を借りた有価物が生み出されています。
眠る。寝る。休む。
これらの言葉にはどこか「積極性」を感じにくい印象があるように思われるのですが、むしろ自分の意思や自力への過剰を手放して、「他力」を引き出すという意味で積極性を見出すことが必要なように思います。
アイデアも「寝かせる」ことで無意識のふるいにかけられ、洗練されることがありますが、それもどこかで「他力」を借りていると考えることはできないでしょうか。
「すべてを自分ではコントロールすることができない」という視点で「睡眠」の役割や意味を捉え直してみるのも面白そうです。