株価などの資産価格はなぜ本源的価値より非合理的に売られることがあるのか?
2022年は一部の銘柄を除いては株式市場はかなり厳しい値動きとなったことは記憶に新しい。
特に2020~2021年の世界各国の巨額財政支出・金融緩和バブルによって人気化して急騰したわけのわからない銘柄なんてのはピーク株価から-95%なんていうのも複数散見されるようなひどい動きもあったし、特に印象的だったのは代表的株価指数に対してレバレッジをかけたETFや投資信託での投資が2021年後半に大ブームとなり、レバナス投資(ナスダック100に2倍・3倍レバレッジをかけたETFや投資信託への投資)が個人投資家の間で一躍大きな話題になった後に、ピークから-60%となる惨状になったりした。
こうした株など常に値段のつくリスク資産というのは常にバブル&バーストを繰り返してきているというのが、相場の歴史であると同時に人類の歴史でもある。
今回は株価など資産価格がなぜ本源的価値より非合理的に、しかも場合によってはあり得ないような価格にまで下落するのかを、バブルの生成から破裂(バースト)するまでの過程を交えながら説明したいと思う。
1、そもそもバブルが生成される過程はどのような構造なのか?
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