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2023年7月7日分ファクトセットEaringsInsightまとめ

※この記事はファクトセット社から発行されているEaringsInsightについての要旨を個人的にまとめたものです。投資助言ではありません。

◆主な分析
・利益
ファクトセットによると2023年第2四半期のS&P500指数は、-7.2%の減益が予想されています。仮にこのとおりの減益率となった場合、S&P500指数は2020年第2四半期(-31.6%)以来の大幅減益となります。

・EPSガイダンス
2023年第2四半期について、S&P500構成銘柄のうち67社がマイナスのガイダンスを、46社がプラスのガイダンスを発表しました。

・バリエーション
向こう12月先のフォーワードPERは18.9 、過去5年平均は18.6、10年平均は17.4です。

◆今週のトピック1
アナリストたちは今後12か月でS&P500が9.3%上昇と予想

①7月6日終値は4411.59、ボトムアップ目標株価は4823.78とされました。
セクターレベルではエネルギーが+23.9%、ヘルスケアが+15.6%、景気敏感(Consumer Discretionary)が+3.8%、テクノロジーが+4.6%の上昇が予想されています。
③ボトムアップ目標株価が2022年11月9日に4462.27で底を打って以来、8.1%上昇しました。この間、セクター別では、この間にテクノロジーセクターは19.2%上昇、エネルギーは0.5%下落しています。

◆アナリストのターゲットプライスを超えて上昇した銘柄一覧

出所:ファクトセット

◆アナリストのターゲットプライスを大きく下回り下落した銘柄一覧

出所:ファクトセット

◆今週のトピック2
S&P500構成企業のEPSガイダンス発表数が2021年第3四半期以降で最多

①構成企業のうち、113社がガイダンスを発表し、46社がポジティブ、67社がネガティブです。
ポジティブなEPSガイダンスは過去5年平均は40社、10年平均は35社です。
ネガティブなEPSガイダンスは過去5年平均は57社、10年平均は63社でした。②ポジティブなEPSガイダンスを出した企業46社の上位内訳はテクノロジーセクターが20社、工業セクターが9社でした。
③ポジティブなガイダンスを発表しているテクノロジーセクターの業種は、ソフトウェア、半導体・半導体製造装置です。
④ポジティブなガイダンスを発表している工業の業種は、電気機器と旅客航空でした。

◆数字で見る第2四半期決算シーズン
・アナリストによる業績予想(前年同期比)は、3月31日(第2四半期当初)はマイナス4.7%に対して現地点ではマイナス7.2%となりました。
・S&P500における11セクターのうち7セクターが前年比増益と予想されています。
 増益の筆頭は、景気敏感(Consumer Discretionary)、通信サービス( Communication Services)です。
 減益の筆頭は、エネルギー、素材(Materials)、ヘルスケアです。
・アナリスト達は2023年第3四半期は0.3%、第4四半期は7.8%の増益を予想しています。
・ヘルスケアにおける5業種中3業種が前年比10%以上の減少を予想されいます。バイオテクノロジーが‐29%、医薬品(Pharmaceuticals)が‐25%、ライフサイエンス・ツール・サービス( Life Sciences, Tools, and Services)が‐14%です。
エネルギーセクターの中で、唯一、石油・ガス機器・サービス(Oil & Gas Equipment & Services)は20%の増益が予想されています。

◆S&P500の四半期予想EPS,予想EPS成長率
2024年第3四半期の数値が追加されました。

出所:ファクトセット
出所:ファクトセット





  


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