Makoto Miwa

浜松の小さなキリスト教会で牧師をしています。考えたこと、思ったこと、感じたことを残して…

Makoto Miwa

浜松の小さなキリスト教会で牧師をしています。考えたこと、思ったこと、感じたことを残しておくために投稿します。

最近の記事

自分の時間を誰かに与えることの大切さ

 ジャンルの違う2冊の書物を読みました。認知症についての本と、若者に届く話し方についての本です。両者が取り上げる対象は認知症と若者で全く異なりますが、共通して教えられたことがあります。相手のために自分の時間を使う大切さです。前者の本では、認知症の方を理解できない人と決めつけるのではなく、何がしたいのか、なぜそうしたいのかを時間をかけて理解していくことの大切さが書かれていました。後者の本では、若者に届く話をするために、実際に若者たちの和に入って一緒に遊び、話を聞き、時間をかけて

    • 「当たり前」は、本当に当たり前か?(キリスト教信仰について考える)

       当たり前のことを、当たり前にできる人になりなさい。子供の頃に、いろいろな方から言われたことを覚えています。当初は「誰でも当たり前のように簡単にできることを、きちんとやる」というぐらいの意味で理解していました。しかし世の中の「当たり前」が、誰もが簡単にできる当たり前のことでは決してないことが、最近分かってきたように思います。  まずわたしがそれを感じたのは、子育てです。児童虐待がニュースになるたびに、親は子供を愛して当たり前であり児童虐待は人道を外れた行為であるかのような報

      • 手放すことのできる贅沢

         とある民宿に泊まってきました。空き家となっている一軒家を一日一組で貸切ることができる宿泊施設です。セルフサービスが基本で食事も自炊ですので、コロナ禍のなかでも気兼ねなく宿泊することができました。しかも市内ということで、県境はもとより市境をまたぐこともありません。ただしかなり山奥にあり、車で3時間近くかかりました。また途中の道も悪いため、行く際には少々覚悟が必要でした。  この民宿の売りは「何もないこと」です。実際には、電気もガスも通っていますので、生活に困ることはありま

      自分の時間を誰かに与えることの大切さ