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ブロックアクセサリーの素材と形

2022年11月11日現在、ブロックアクセサリーに使用している素材は大きく分けて4種類、形は6種類あります。それぞれの特徴について説明する記事となります。

素材の説明

まず素材は「ウールフェルト」「人工皮革」「和紙」「樹脂加工生地」の4種類です。それぞれ違った特徴がありますので1つずつ解説していきます。

ウールフェルト

2mm厚のウールフェルトを使用しており、弾力と柔らかさ、温かみのある素材です。
秋冬のウール製の服との相性がとてもよくコートやセーターにワンポイント添えられます。また、部分的に装着するだけなので夏に素肌に着けても案外暑さはなく、夏のコーディネートのバリエーションを増やすことが出来ます。

ウールフェルトは長繊維のウールを使用した縮絨仕上げのものを使用しています。
一般的なニードルパンチ仕上げのポリエステルフェルトはウールと比較すると繊維が弱いうえにそれを絡ませるためにニードルで傷を付けてしまいます。
縮絨仕上げは繊維同士を絡ませたものをウールの特性を利用して熱で縮めるため格段に強度が高いです。
また、既に縮めてあるので通常のウールの生地のように縮みを気にする必要がありません。

人工皮革

人工皮革とは、生地に革のような見た目になる加工を施した合成皮革とは違い、革の代替えとなるように革に似た性質を持たせて作られた素材です。ヴィーガンレザーとも言い世界中でサスティナブルな素材として天然皮革の代わりに積極的に使われています。

ブロックアクセサリーに使用している人工皮革はウルトラスエードというものを使用しています。皮革のような強さ・風合いを持ち、フェイクレザーのような剥離もなく、レザーでは難しい水洗いが可能です。
素材としては、産業廃棄物から回収された再生ポリエステル樹脂から紡がれた極細繊維を使用して作られています。
環境負荷の少ないリサイクル性のある生地で、上質なスエードのような滑らかさ、レザーのような丈夫さ、手入れのしやすさを持った高機能でサスティナブルな人工皮革です。

通常の革とも違う軽やかで独特な風合いとビビットな色味がコーディネートを引き立てます。肌触りが良く夏に地肌に着けることもでき、スエード調の風合いがウール製品との相性も良く冬にも活躍するオールシーズン使うことが出来る素材です。

和紙

ハガキより少し薄い厚さの10匁の和紙を使用しています。
和紙はコットンなどのように長い繊維の楮を使用して、それを縦横に絡めて作成されているためパルプ紙よりも強度・防水性に優れています。植物のフェルトのようなものです。
その和紙にこんにゃく糊を塗り揉み加工をしさらに強度と柔軟性を高めています。
一般のパルプ紙とは比較にならない強度があります。とはいえ破こうと思えば破れますのでお気を付けください。(アクセサリーとして使用する日常的に加わる力では破れませんのでご安心ください。)
「紙」と聞くと不安になるかもしれませんが、和紙は昔は衣類の素材としても使用されていたことがあります。そして現在でも和紙を使用した繊維は広く流通しています。

クラッシュ加工したコットンのような風合いでシャツ生地のようなさらっとしたコットンとの相性がとてもよい素材です。

樹脂加工生地

通常の衣服に使用される織り生地を独自の特殊な樹脂加工で強度を高め、裁ち切りでも端がほつれにくくしたものです。
デニムなどのような繊維が太い生地はどうしても端がほつれてしまいますが使用には問題ないように仕上げているので、使用による生地の経年変化を楽しんでいただければと思います。
細い繊維の生地は強い負荷を掛けなければほつれないように仕上げています。
また、洗濯、ドライクリーニング、アイロンがけを行っても加工が取れることが無いようにしています。

丈詰めをしたときにカットした布からでもお作りすることができ、服とアクセサリーのセットアップのようなコーディネートを楽しむこともできます。

素材比較

強度で順番付けをすると
人工皮革>樹脂加工生地≧フェルト>和紙
となります。手入れのしやすさも同様の順番です。(手入れについては別の記事で解説します)
順番を付けるとこのようになりますが、どれも実用には問題のないように仕上げています。金属のような頑丈そうな素材でも乱暴に使えば簡単に壊れて、繊細な素材でも丁寧に使えば何年も使い続けることが出来ます。
大事なのは自分が気に入った素材をどうやったら長く使うことが出来るかを知り丁寧に扱うことだと思います。

どの素材も馴染みのよい素材の洋服と合わせるとコーディネートしやすく、「アクセサリーを付ける」という感覚よりも「服に柄を増やす」「色を足す」という感覚で使うと普段アクセサリーをあまり着けない方でも取り入れやすいかと思います。

ブロックの形

虫食い葉っぱブロック

虫に食べられてしまった葉っぱをイメージした形です。
楕円形に6か所の結合部が付いているため向きを変えることで組み合わせ方のバリエーションが豊富です。

縦長の向きに組み合わせればシャープな印象になり細長いため少ないパーツでアクセサリーを作ることが出来ます。
斜め向きに組み合わせていけば隙間がない仕上がりになり幅広のブレスレット等を作ることが出来ます。
ジグザグに組み合わせることで抜け感のある印象になるだけでなく、隙間が遊びになり付け外しが楽になります。

コンパクトで癖の少ない形なのでシューアクセのようなちょっとした飾りを作ることにも向いてます。

八重桜ブロック

何度散っても咲こうと頑張る人に向けて作った八重桜をモチーフにしたブロックです。

コンパクトなサイズなので主張の少ないアクセサリーを作ることが出来ます。
正五角形なので単純に組み合わせていくと立体になっていくため、平面的な広いアイテムを作る際には工夫が必要ですが丸みのあるものを作る際には役立ちます。

雪の結晶ブロック

雪の結晶をモチーフにしたブロックです。

大き目なサイズ感なので主張の強いアイコニックなアクセサリーを作ることに適しています。
ブレスレットにした際は冬場のコートの袖の上から着けるとコートの大きい面積の均一的な印象にちょうどいいアクセントになります。また、サイズが大きく結合力も強いのでマフラーやバッグなど大きいアイテムを作る際にも役立ちます。

雪解け水ブロック

雪解け水をモチーフにしたブロックです。

ネックレスのチェーン等として使用することが出来ます。

打上花火ブロック

打上花火をイメージしたブロックです。

突起が内側にあるため違う色を組み合わせて使うと色の重なり方が特徴的で他のブロックとは違った印象に仕上がります。
シンプルでアイコニックな形ですのでカラフルなコーディネートに役立ったり、柄物と合わせてアクセサリーを付けたところだけ違う印象を作ったりするときに役立ちます。
他と比べると突起が小さく少し結合が弱いためアクセサリーとしての使用には問題ありませんが、雪の結晶ブロックのように大き目のアイテムを作る際には不向きなブロックです。

線香花火ブロック

線香花火をモチーフにしたブロックです。

1つだけでも手首に巻けばブレスレットに、2つ繋げて足首に巻けばアンクレットに、3つ繋げればネックレスやマスクストラップになる使い勝手のいいブロックです。

他のブロックと合わせてネックレスやループタイ、サイズ調整の出来るブレスレットなども作ることが出来るため初めて購入される方にはお勧めのブロックです。

まとめ

それぞれ特徴の違うブロックですので、用途に合わせてサイズで選んだり、形の好みで選んだりとお好みの選び方をされると良いかと思います。
アクセサリーとして販売している組み合わせは基本的に、同じブロックの組み合わせか似たテーマのブロックとの組み合わせで作成しています。
そういったものと違う組み合わせがご希望の方で自分では組み合わせるのはよくわからないから不安という方は、「このブロックとこのブロックを使ったこういうアクセサリーが欲しい」ということをメールやSNSのDMでご連絡いただければ希望にそったアクセサリーを制作してみることも可能なのでお気軽にご連絡ください。

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