屋久島大雨
屋久島の極相林や縄文杉が世界自然遺産に登録されていることもあって、観光登山客が多い。世界自然遺産のところは装備品を携えて準備して赴かねば危険なところも多く屋久島の登山もそうである。
極相林や縄文杉があるということが屋久島の雨の多さを物語っている。
50年に1回くらいの周期でか、今回のような大雨は大雨が多いと言われている屋久島でもそうはなくて、観光登山ガイドすら想定に入れていなかったらしい。
たとえ標高1000mでも山は山で屋久島はもともと山は深いといい、きちんと準備して装備を携えて登山せねば命は危険に晒される。
下山のタイミングを決断するときに自衛隊が災害派遣されていて登山している300人以上の人間を助けねばならないということをして、言えるのは誰も死なないで済みそうに事態が収束しそうであることは幸運であり、防水対策をして登山している人間たちも割といたところをみるとさすがに無知の軽装という人間は少なかったらしく、救助も適切に行えたのであろう。
登山というもののなんたるかを描いた小山田いくのすくらっぷブックの描写では下山のタイミングを話していて天候の悪化を理由に今下山したら遭難するからビバークというものがある。
登山の装備には軽装でもウイスキーとチョコやビスケットをリュックに入れていけというのがあって、ヨーロッパの小説ではサバイバルは身体を冷やさず餓えないことであるというものがいくつもの作品で描かれており、屋久島大雨では3人低体温症になっていて、5月の中旬にしては今年は少し冷たい気候で、雨に長時間濡れてしまったのではないかと推定される。
滝のように水が落ちている橋をずぶ濡れで渡る場面や2回か3回命の危険を感じる場面があったというのである。
登山は天候の見極めがほとんどの決断の場面で、そこで必要なのは充分な知識と装備品とこれは危険ではないかと感じ取る野性である。頭だけで登山をするのは危険である。
誰も死なないで済みそうで良かったとしか言い様がない。