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混ざり合うアートイベント みんなでアート2021

ふくしとぼうさい日記295日目。
日々の活動であったことから、思ったことを綴っています。

今日は1日、混ざり合うアートイベント「みんなでアート2021」の本番の日。
朝9時から夜9時まで、多種多様な混ざり合うアートの場を仲間と作ってきました。

「障がいがあっても、認知症でも、高齢でも、子どもでも大人でも、アートを通して楽しくつながる当たり前の風景があります」をテーマに掲げたこのイベントは、3年目となります。

昨年は、無観客で動画撮影のみを行いましたが、新型コロナウイルス感染が収まっており、今年度は観客の方を入れての多様な混ざり合う場が開催できました。

午前中は、逗子の小学校4年生の児童の皆さんと共に行う、混ざり合う授業。
この子たちは夏から計2回のまざりあう授業を経て、今日にいたります。

今日の内容は「障害平等研修」。
講師の方の優しい語り口に飲み込まれる子ども達。
真剣に授業を受け、混ざり合って考えていきます。
ロビーで行っている自分達が授業で作った作品の展示をみたり、ワンハンドマジシャンシリュウさんのマジックに驚いたり、楽しい午前中の時間を過ごしていました。

午後からは一般の方を入れての混ざり合うプログラム。
トップバッターは、新設ダンスカンパニーの皆さん。
障がいのある方も入っているダンスグループの皆さんと、会場がひとつになりました。

二番手は、われらがフレンドリー楽団。
認知症ご本人の近藤英男さんをリーダーとし、子どもから障がいのある方まで参加している楽団で、今日も楽しく5曲演奏させていただきました。

三番手は、前途洋洋のお二人。
ボーカルとウクレレのユニットで、演奏がとても素晴らしく、会場が一体となり、かなりの盛り上がりとなりました。

四番手は、自閉症のピアニスト塚原広介さんのピアノコンサート。
天才的な素晴らしい演奏を6曲も披露していただき、とても感動しました。

メインは、みんなで「ファッションショー2021」
数カ月をかけて自分達で作ってきた服を着て、ランウェイを華やかに様々な方が歩きます。

会場の上から、音響と映像切り替えをしながら、皆さんのショーを見ていました。


観客の方がたくさん会場に入って拍手の中歩く体験。
なかなかできない体験を、一人一人の個性にあふれた出演。

ひとりひとりの表情が、こんなにきらめくのか、というぐらいキラキラしていました。

イベントの最後は、映画「道草」の上映会。
様々な障がいのある方々が、介助人付きの一人暮らしをする生活の様子を描いたドキュメント映画で、一人一人の方にとって他の人から見るとわからないことがその人にとって大切なことがあり、それを介助人の方が一緒に寄り添っていく、色々ある現実をそのまままとめた素敵で考えさせられる映画でした。

一日を通して、様々な人が混ざり合うことはもう当たり前、そんな1日でした。

きちんとした知識・学習は必要ですが、人が楽しく一緒に何かをすることで、本当の理解が生まれます。
そのツールとしてアートというものが、人をこんなにつなげてくれる。
「みんなでアート」を生み出すことにかかわれて、とても幸せです。

どんどん混ざり合いを続けていって、当たり前の風景を、当たり前の逗子市にしていけたら嬉しいです。

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