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子どもを中心に地域の輪を作ること

ふくしとぼうさい日記~チャレンジ編18日目~計383日目。
日々の活動から、街の課題解決のチャレンジをしています。

今日午後は、スタッフとして参加している「ずし子ども0円食堂」の3月のチラシ印刷・仕分けに行ってきました。
コロナ前は、毎月3回逗子市立逗子小学校・沼間小学校・池子小学校それぞれの児童を対象とした子ども食堂を開催していましたが、コロナ後はお弁当大作戦に切り替わり、子ども食堂を行っていた日に各小学校で予約制のお弁当を配布しています。

3月のメニューも決まって、各学校・学年・クラス別にチラシを印刷し、手際よく40分程度で作業が完了しました。

そしてメンバーの方が、「ずし子ども0円食堂」の新しいパンフレットができた!とお持ちいただきました。

表紙の挿絵も手作りの絵で、とてもかわいらしくできており、思わず「すごい!」と叫んでしまいました。

その中には、この子ども食堂のヒストリーがまとめられています。

せっかくですので、「ずし子ども0円食堂」のヒストリーをご紹介いたします。

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<< HISTORY >>

◆立ち上げ

 2016年、逗子市内の子どもたちの困っている現状を感じながらも、なかなかアプローチできないもどかしさを感じていた5名の主任児童委員が、逗子市社会福祉協議会に相談。同じ思いを持つ人に引き合わせていただき、同年2月にプロジェクトを立ち上げました。その後志に賛同する仲間が集い、5月に社会福祉協議会の1室でプレオープンを迎えました。その後毎月、場所を移動しながら開催を重ねつつ、継続開催に最適な場所を探し続け、現在活動拠点としている3か所に決定いたしました。(同年8月より沼間コミュニティセンター・生涯学習施設スマイル、2018年8月より逗子小学校ふれあいスクール)

 参加者から毎回アンケートをとり、子どもたちの食生活や、子どもたちを取り巻く環境などについて情報収集をし、子どもたちのために私たちに何ができるのか?を常に問いかけ続けています。

◆関係機関との関わり

 逗子市からは「後援及び協力」をいただいています。そのため、施設を無料で借りたり、学校や保育園など各署への周知もスムーズに運ぶことができています。また、その他の公的・私的機関からも定期・不定期のご寄付を多く頂戴し、食材や食器など運営に必要な品物の購入などに充てさせていただいております。

 

◆ボランティアさんの力

 スタッフ12名で始めた活動ですが、回を重ねるごとにボランティアを申し出てくださる方々が集ってくださるようになりました。

 「何かをやりたいと思っていたけど、どうすればいいのか分からなかった」という方が多く、子どもたちのための活動の場を求めていらっしゃる方がたくさんいるのだということを実感します。私たちの活動が、そんな思いを持つ方々の受け皿になり、ひいてはその方々がもっと外側へと活動を広げていかれるきっかけとなれば、とてもうれしく思います。

 ボランティアの皆さんには、料理やもの作り、アイディア提供など、各自の得意分野を発揮して活動していただいています。

◆転機~活動停止からの新たな流れ

 2020年、新型コロナウィルスの蔓延を受け、私たちの活動も一時中止を余儀なくされました。

 「この現状で、いったい私たちに何ができるんだろう?」長い間スタッフ各自が考え、話し合い続けたどり着いた答えが、「お弁当作り」でした。「今のこの状況だからこそ、食の面からの支えを本当に必要としている人に届けたい!」そんな強い想いを抱いて、新たなスタートを切りました。

 けれど状況が一変した中、それまでの運営の仕方・考え方全てを変える必要がありました。人数制限を設けず、お越しくださった全ての方に食事を提供するというこれまでのスタイルから、密を避けるためにも予約制にして人数を限定せざるを得なくなり、活動縮小への忸怩たる想いを抱えながら、また、必要とする方が本当にいらっしゃるのか?という不安も抱えながらの再スタートでした。

 そのようにして始めた「お弁当大作戦」ですが、始めてみれば、食堂を開催していたころには見えてこなかった、子どもたちやご家族のリアルな現状が、より細かく深く届いてくるようになりました。その中で私たちの活動が目指すべき方向も、よりはっきりと見えてきたように思います。

◆地域に種をまく

 ずし子ども0円食堂の活動も5年目となり(2021年現在)、個人(子どもたちやその家族)を支えたいという私たちの想いは、そのための種を地域に蒔いていくという意識へと移りつつあります。

 「地域の人々のつながりを作る、そのための種蒔き」

 子育ても介護も、個人や家族だけで抱えると苦しく、また健全な形で成り立って行きません。地域の人たち皆が当たり前のように「自分事」として考え、自然な形で関わっていく。そのような社会へと進んでいくために、大切な種を1粒ずつ蒔いていく ― そんな意識を持ちながら、これからも活動を続けていきたいと思っております。

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大変だった初期のころ、楽しかった子ども食堂、そしてコロナになってお弁当になって、楽しくやりがいがあるけれどやっぱり少し寂しくて、そんな思いが読みながらこみあげてきました。

最初にご相談を受けて、立ち上げ大変でしたが、今では本当によかったと思います。

初めて行う取組は、それぞれの大変さがあります。
乗り越えた先に、そして続けてきた先に、色々な光が見えてきます。

子ども中心に支援の輪を広げてきたことで、市民はもとより、行政、学校、地域の商店、市民団体など、大きな輪となっています。

子ども食堂は、
・子どもの食生活の支援
・子どもの多様な関係性づくりの場
・地域のボランティアの活動の場
・子どもを取り巻く多様な支援の輪を作る場
・多くの人の生きがいを支える場
これ以外にもあると思いますが、たくさんの良い点がある活動と感じています。

この活動が途切れないように、地域全体で支援をしていくことが必要です。
支援の仕方も様々な方法が考えられます。
子どもを中心に地域の輪を作ること。
これも新たにチャレンジをしたいことの一つです。


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