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紛争解決に大事なことは?

このドンバスの動画は、フランスのジャーナリストがウクライナから持ち帰ったドキュメンタリー映像です。
彼女はウクライナを攻撃しているのはロシアではなくウクライナ軍であることをフランスのテレビで証言しています。
日本のテレビニュースがあまりにも片方に偏った情に訴える内容ばかりなので、逆に私も誰が一般市民をこんな目に遭わせてるんだ、この実態を見ろと動画を自分のSNSでシェア、情に訴えました。
この撮影者は撮影中に殺されました。
必死のドキュメンタリーですので辛い内容ですが、西側からの情報だけではなく、真実を追求するためにもご覧ください。


しかし、紛争解決は目には目を歯には歯をではなく、もっと冷静に考えていかなければなりません。
戦争に正義はなく、それぞれの側に大義があるだけ。
歴史上どうだとか民族がどうのとか、言ってられません。
負けたほうの大義はほぼ失われるのです。
国際世論もそうですが、特に自国民に向けて大義が失われると政権そのものを危うくしてしまいます。
プーチン支持率が83%に上昇したというのは少なくとも83%の国民がその大義に賛成したということです。
そもそも戦争の原因として挙げられるのはウクライナ東部で2014年に勃発した紛争をめぐる停戦合意、ミンスク合意に反してウクライナ政府が東部の自治権を無視して市民を圧迫し、またロシアの安全保障の脅威となるNATOに加盟しようとしたこと。
そしてロシアは何度もこの停戦合意を守るようお願い(外交努力)をしてきたのを無視されたから侵攻という手段を用いてきたのでしょう。
その言い分を聞いて納得のいくように納めなければこの戦争は終わりません。
それが良いとか悪いとか善悪の問題ではありません。
戦争には善悪もなく、結果として起こってしまった以上、必要なのは少しでも早く双方納得のいくように終結させること。
だから、西側についている私達日本人は、ただロシアが悪い、プーチンは犯罪者とか子供の喧嘩を応援するようなこと言ってないで、その言い分を聞いて双方の面子が保てるような落としどころに協力していくことが為すべきことなのではないかと思うのです。
今、ロシアが撤退を始めたのはネオナチを叩くという目的をほぼ達成したからだと思われます。
今後も双方からのプロパガンダ合戦が続くと思いますが、私たちはそれに惑わされたり騙されないように気をつけたいと思います。
過去、日本人はアメリカからもロシアからも痛い目に遭っています。
アメリカからは民間人のたくさん乗った対馬丸を沈められ、広島と長崎に原爆を落とされました。
ロシアには終戦間際に攻め込まれ満州など民間人までも犠牲になり葛根廟事件麻山事件などが起きました。北方領土も取られたままです。
しかし、戦争は勝ったものが正義とされ、敗戦国にその思想が植え付けられ、勝者の論理で歴史も書かれていきます。
歴史上、滅ぼされた民族はいくらでもありますが、負けた彼らの大義を知る者は現在ほとんどいないでしょう。

平和な島国に住んでいる日本人には理解しがたいことですが、海外で喧嘩したら相手は銃を持っていることだってあるんです。
どっちが良い悪いじゃなく、撃たれて死んだら終わりです。
先に手出したお前が悪いとか幼稚なこと言ってる余裕はありません。
パラグアイの警察の話で「まずは銃を抜け、撃ってから撃ったその理由を考えろ」と聞いたことがあります。
実際、昔、私の家のすぐ近くの交差点で警察と民間人のぶつかる交通事故があり、喧嘩になってその民間人は警官に撃ち殺されるという痛ましい事件がありました。
手を下げて胸で相手にメンチ切りながら押し迫り先に手を出させる日本のヤクザじゃないのですから、どっちが先だったとか正義を決めるのではなくどちらかが殺される前に、穏便に両者の納得がいくように終わらせることではないでしょうか。


片方を悪者扱いして経済制裁したり、もう片方に閣下、閣下とおだてて間接的にでも武器を支援、送ったりしてるようじゃ何の解決にもなりません。
それにしても気になるのは、この戦争で誰が得をしているかです。
ヒントは私のNOTEの最初の記事1~3をご覧ください。
そこが見えてこなければ本当の平和は実現しないでしょう。



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