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ロシアとウクライナが仲良くなるための最優先課題

それは歴史を振り返ることでも人種問題でもありません。
それらを持ち出すのは対立を作って都合よく利用しようというある人たちの手法です。

ウクライナ人がスターリンやホロドモールについて過去にこういったことがあったと語るのはまあよしとして、今回のロシアのウクライナ侵攻について外野がそれを持ち出してロシアを否定するために語るのは、豊臣秀吉がどうの、関東軍がどうのと言ってるようなものだということに気がつかなければなりません。
じゃあ、北海道はアイヌ民族に返してとか、アメリカ大陸は北も南も先住民族に返しますかという話になります。

そんな話ではなく、私たちは現在の問題としてウクライナでの紛争がなぜ起こっているかに目を向けなければ、解決どころか戦争を激化させてしまうのではないかと危惧するのです。

まずはドンバス出身日本在住のタチアナさんのインタビューをご覧ください。
話がよく聞き取れない部分もありますが、よく見られる原稿を読み上げるような動画ではなくかえって真実に近い生の声だと思います。


ハリコフ、現地からの声では同じウクライナ人でもだいたい3分の1はロシア侵攻を怒っている、3分の1は来てくれたことを歓迎、3分の1は中立だそうです。
ドンバス(選挙において独立派が勝利したがウクライナ政府がそれを認めていない地域)では8年の戦争がようやく終わると希望を抱いて横断幕をもってロシアを歓迎したと。(つまりドンバスにとってはロシアのウクライナ侵攻は戦争の始まりではなく終結と捉えています)
日本人がマスコミを通して誤解しているけど、ドンバスはロシアが占領した地域ではないということ。もともといた国民が弾圧を受け、そんなに弾圧するならウクライナから分かれますよと言ったら、テロリスト扱いされ政府軍から砲撃され、極右勢力の私兵も来て虐殺事件が起きている。今でこそ、そういうのは削除対象になっていますが、以前は犯人たちが自慢げに虐殺動画を上げていました。(youtube以外では一部残っていて見ることができます)

極右勢力はロシア語を弾圧しているが、どうしてそこまでロシア語を憎むのか。
ロシア語とウクライナ語の違いは日本の方言みたいなものでだいたい意味がわかるとのこと。元々、民間人同士では仲がよかったのにナショナリズムが煽られてロシアを憎むような空気が作られたとのこと。

40分あたりからは特に大事なことを言っていますのでご覧ください。

憎しみを煽るような情報は信じてはいけないと。

ウクライナ政府がロシア語を話すウクライナ人を弾圧したのは間違いないが、その前にロシア人がウクライナ人に対し何か酷いことをしたというのはこの現代においてないそうです。みんな仲良く暮らしていた。
でも、100年も前の話とかを持ち出すならそれはおかしい話なのです。
ホロドモールなど過去の歴史を持ち出すことは極右的思想に利用されているに過ぎず、現在の普通のウクライナ人にとっては、もはや関係のないことです。
そもそもソ連とロシアは違うのですから。
体制的にも現在のロシアは共産国家でもありません。

ではなぜロシアがキエフにまで侵攻しなければならなかったのか、それはミンスク合意を守らなかったことなど、以前も話していますので過去の投稿をご覧ください。(その後の情報で、侵攻というより軍事作戦の一つとして戦火を必要以上に拡大させないため、ウクライナ軍がキエフから東部へ兵力を送ることをロシア軍はまず足止めさせなければならなかったということでした。狙ったのは軍事施設のみ、その証拠に市民の生活に関わるインフラは一切壊されてませんでしたし、ブチャの虐殺もウクライナ軍が行った数々の証言や調査結果が出てきています。)
またプーチンが気が狂って事を起こしたわけでもありません。
単なる一個人の狂気による事件でないことをロシア国民の支持率80%以上が示しています。
誤解しないでいただきたいのは、ロシアが正しいということを言ってるのではなくロシアにとっての正義を説明しているだけです。

とにかく、戦争を煽っているのはロシアを一方的に悪として徹底抗戦を呼びかけている側です。
戦争で一方的な善悪を判断するのはいけません。
どうしても戦争を止めたいなら、中立的な立場をとらなければ両者の仲裁に入ることはできないからです。
ドンバスを攻撃していたウクライナも悪いし、ウクライナに侵攻したロシアも悪い。
そう考えなければ、どちらも納得しません。
しかし、今、日本のやっていることは一方の情報だけを執拗に流してウクライナを支援しようとしています。
自衛隊機やドローンをウクライナに贈るということはロシアに対して宣戦布告していることとみなされます。
このまま西側諸国が武器提供して戦争を続けてもロシアの正義で考えるなら決して降伏はしないでしょう。
降伏するということはロシアがその正義の誤りを認めたことになりプーチン政権の崩壊を意味します。
目的を果たさないまま撤退することよりも最終兵器を使う可能性のほうが高いでしょう。
そのときは日本だってミサイルを撃ち込まれるかも知れないのです。
何よりもまず戦争を終わらせて少しでも犠牲者を減らすことが最優先課題です。
そのためには、ロシア擁護は陰謀だとか言ってないでもう少し冷静に頭を冷やしましょう。

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