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なぜダムなのか?

2024年3月25日
定年退職して嘱託として働きはじめてからこっち、仕事のほとんどは報道編集といって、12時前と16時前と18時15分からのニュース番組に向けて1〜3分ほどのニュース映像を編集する作業をしています。
昼と16時は2〜3本、18時には6本ほどを作るんですが大概、放送ギリギリにならないと原稿が来ない。しかも記者やデスクによって構成はマチマチで資料映像沢山入れたがったり、録れてもいない生音を使いたがったりする。
本来(と言っても以前の職場や派遣先での経験だが)テレビニュースの編集というものは、ビデオカメラがどんな映像や音声を捉えているかで決まる。カギとなる音や画を柱に据えて展開し伝えたい本題を浮き彫りにする、というのが一般的だろうと思う。(他社を見聞しても)
ところがこのところの私の仕事は原稿に合わせて脈絡も無く映像を貼り付けるぬり絵のような作業が主で映像構成や展開などは原稿に合わないからと否定され、毎回違うアナウンサーが生で読む原稿のタイミングに1〜2秒単位で合うように想定して映像を切り貼りするという事をやっています。

すっかり白髪も増えました


説明を書いても腹立たしくなるほどで、このストレスたるや「3日やったら気が荒れる」のであります。
お陰さまでメニエール症候群など発症致しまして、耳鼻科に通いながらだましだまし働いておるのですが、良いストレス発散法を思いつきまして、それが屋外ロケです。
と言っても時間や場所に縛られるニュース現場の取材では意味がない。しかし自然豊かな海や山や川の観光映像を撮っても仕事とは言えない。間を取って自然あふれる中にある公共施設、として思いついたのがダムでした。
ダムそのものに関して申し上げるならば、自然や環境破壊の元凶のような存在である事が多いのですが、ヒトが豊かに暮らすための「必要悪」的な意見もあり、「作っちまった物は仕様がないからせいぜい活用しよう」的な感情もありまして、住んでいる地域周辺のダムについて撮影して資料映像化する事にいたしました。
嘱託の週5日勤務契約のうち3日は気を荒れさせながら報道編集して、1日は資料映像取材して、報道編集で溜まった時間外を合算して振替休日にするという暮らしがはじまったのでございます。

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