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株とは何か。投資信託とは何か。(後編)

はじめに

こんにちは。今回は、「株とは何か。投資信託とは何か。」の後編となります。
前回の記事とセットでお読みください!

では、続きを見ていきましょう!

株のデメリットに対する対処法

株のこわいところはお分かりいただけましたでしょうか?
といってもこわがってばかりいても仕方ありません。このデメリットに対してどのような作戦をとればよいのでしょうか。

それは、たくさんの種類の株を持つことです。

1種類の株だけをたくさんもっていると、その株価が大きく落ちたとき、とてもとても痛い思いをすることになります。しかし、複数の種類の株をもっていれば、1種類の株価が落ちてしまっても、他が上がればプラスマイナスゼロになったり、損失を軽減させたりすることができるわけです。
これが、「分散投資」という考え方です。

ですが、この分散投資にもデメリットはあります。
まず1つ目。損失が軽減されるということは、逆に言えば大きく上がる機会も分散されてしまうということです。1種類の株に集中的に投資するのに比べて、利益も損失も少なくなるのですね。

「大きく儲けようとしたら大きなリスクを取らなければいけない」というポイントが見事に反映されていますよね。安全の比率を増やすと、大儲けはしづらくなるのです。

2つ目は、そもそも「分散させる」ことの手間です。
前回の記事で、「株価が上昇する企業の選定はとても難しい」ということを説明しました。時代と業種が合っているか、企業の規模、資金繰り、見込める配当額、そういったことを加味して投資する企業を決めていくわけですが、これを調べていく手間は果てしないものがあります。分散投資をするには、この作業をいくつもの企業に対して行って、投資する企業を決めていかなければならないのです。
このような作業をしなければ、安定的に利益を上げられるような分散投資はできません。


面倒ごとを任せる「投資信託」

分散投資という、株のこわい面を軽減化させる戦略と、その大変さはお分かりいただけましたでしょうか。

「こんな作業が待っているなら、投資なんてしなくていいや、、、。」

投資家ではない一般の方が片手間にこんな作業をするのは苦行でしかないでしょうし、そんな気持ちになるのも無理はないです、、、。

ですが、需要があるところにはビジネスが生まれるわけで、こんなニーズに応えた商品が存在します。それが、「投資信託」です。

投資信託は、平たく言うと、「分散投資の面倒ごとを引き受けます」という商品です。
分散投資の面倒ごとというのは、まさしく「投資対象を分散させるための企業の選定と入れ替え」の作業ですよね。ここをまるごとやってくれるというわけです。

この投資信託を買えば、自分でいろいろ調べなくても分散投資ができ、ほったらかしていてもある程度の利益が出るように分散対象となる企業の入れ替えまで勝手にやってくれるのです。
さらに、その分散投資によって出た利益で、自動的に投資信託を買い増ししておいてくれるのです(再投資といいます)。
これによって、一度買ったら本当にほったらかしておくだけでいいということになります。

とってもとっても助かりますよね。
簡単に分散投資ができるという点で、かなり投資に対するハードルが下がりそうです。

ですが、もちろんこれにもデメリットがあります。
まずは、投資信託にもいろいろな種類があるということです。分散投資の対象とする企業の選び方にも違いがありますし、業種を絞った投資信託もありますし。ある程度は自分で調べないといけないところもあります。

もう一つは手数料です。
やはり分散投資の面倒ごとを任せているわけですから、タダでやってくれるわけではないんですね。その分の手数料を取られますし、ある程度利益が出たら、その一部を成功報酬として支払わなくてはなりません。

こういう目線で見ると、投資信託が再投資の機能をつけるのもわかりますよね。
投資信託が生んだ利益から、さらに手数料を生むことができるんですねえ。

この手数料を支払うのがもったいないと思う方は、自力で企業を調べて、投資対象を自分で選んでいくということになりますね。どちらがいいということではなく、人によって向いているものが異なるということになります。


おわりに

ということで、2回に分けて株と投資信託について解説してみました。
基本の基本ということで、具体的な銘柄を出すのではなく、概念そのものについて重点的に説明してみましたが、参考になりましたでしょうか?

皆さんのお役に立てそうであれば、今後このような記事も増やしていこうと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!



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