風の中で君を見たんだ
灰色の風が街に吹いた。
その風が凪いだ時君に伝えたかった言葉が過ぎった。
寒いから温かいココアを買って一口啜る。
今更か、今だからか。分からない。
伝えたい言葉が思いが沢山あった。
積み重なって押し潰されそうになったから曇り空の下でこの風と一緒に飛ばしてしまおうか。
君が君の歩むべき道を選んだことを祝福している。
ただちょっと感傷的になっているだけだ。
君の言葉を思い出す。
何度も何度も繰り返し思い出す。
僕も僕の世界を見つけなきゃいけない。
ココアはまだほんのり温かかった。
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