フォローしませんか?
シェア
紺野真
2021年12月8日 19:25
四畳半の狭い部屋に二人。ここは世界。二人だけのせかい。チョコレートを食べてキスをする。あまい。君は甘い。溶けていつかなくなってしまうんだろう。チョコレートみたいに。この幸せを誰にも、どうか誰にも分かられませんようにと願う。君のスカートの端のレースと私のスカートのスパンコールが室内灯の光で輝く。それぞれ違う光に輝くのだ。おわりまで一緒にいようよ。さいごまで一緒にいようよ。
2021年12月7日 17:42
左利きのあの子の作り笑いが嫌いだった。身体の奥底で苦しんでいるそれに気づいたような気でいただけだけど。左利きのあの子の張りのある声が嫌いだった。無理やり声を出す度なにかが千切れるような感覚がとても怖かった。本当は私の傍から遠ざかるようで、それがとても怖かった。それだけだった。左利きのあの子に憧れていた。嫌われるのが恐ろしかった。左利きのあの子の傍にいるために苦しんでいるのも壊した