この本はいかが 003
今宵(こよい)も猫は交信中
水庭れん 講談社 2024年8月6日第1刷発行
4匹の姉妹猫の、引き取られた先での話です。それぞれの話は現代の日本で、SF的要素はないので、物語にすっと入りやすいです。ただし、この姉妹猫はテレパシーで交信できる、会話内容に個性が出ていて面白いです、これが毎回重要な伏線?になっていると思いました。
猫たちは、それぞれ危機、離婚、ストーカー、詐欺、誘拐、などに立ち向かいます。声援を送りつつ読んでしまいました。第4話(最終話)は長女猫の家庭が舞台ですが、「えっ、そんな・・・」と、この話が全体の頂点になっています。
「猫はかすがい」という言葉が「子はかすがい」という諺(ことわざ)にとって代わり辞書に載る日も近いと私は確信しております。
わくわく、そうそう、ハラハラ、とても楽しい物語です。
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