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12月なのにこの陽気、散歩に出かけて昼間のホラー体験と不思議な人達

今朝は少し遅めに起きて、洗濯を2回回して、ソーセージとトーストの朝食をいただき、天気が良いから駅前の本屋でも行ってくるかと散歩に出た。

amazonでもヨドバシオンラインでも売り切れの本が駅前の大きめの本屋ならあるかなと思ったのだが、残念ながら本屋にも置いてなく空振りだった。
12/15発売なのでまだ出たばっかりなのにどういうことだ?
実は売り切れじゃなくて、出版社からの入庫が遅いだけ?
eleking編集部の本なのでそんなにバカ売れしそうな本ではないのだが。
(elekingさん、ごめんなさい)

結局、往復1時間の散歩をしてきただけになったのだが、行き帰りでそれぞれ不思議な人を見かけた。

まずは往路。

自宅を出るとすぐに大きな公園沿いの道をまっすぐ行くのだが、後ろからなんだかコツコツと足音が追いかけてくる。
ノイズキャンセリング・イヤホンを外音取り込みにしていたので、余計に音を拾って実際より大きな音で聞こえていたのかもしれないが、それにしても近い、近いぞ。
男性の革靴ではない感じ、女性の足音かな、でもヒールとも違うぽい。
女性だとしたら、後ろから追いかけるようになるのが嫌なので、スピードをあげてかなりの早足で歩いたが、コツコツ音がずっと追いかけてくる。
コツコツ、コツコツ。

やがて公園沿いの道が公園の内側に分岐するところで聞こえなくなった。
ははん、公園の中に入ったな。
そっと公園内に目を向けると、ブーツに短いスカートのいかにもギャル風の茶髪の若い女性がものすごいスピードで歩いている。
このままインコースから追い抜いて来ようというのか?
あの格好でどうしてあんなに早く歩けるんだ?こっちはスニーカーだぞ。

あと少しで目の前は交差点。公園も終わりまた同じ道になる。
しばらく一本道なので、若い女性ならなおさら後ろを歩くのが気が引ける。
先に交差点で信号を待てるようにほぼ駆け足くらいのスピードで歩く。

なんとか交差点に先に付く。
すぐ後で、コツコツがピタリと後ろで止まった音が聞こえる。
どうした、どうした?
大丈夫か?先を行かせた方がいいのか?
ちょっと息があがってきたが、この先は5分くらい一本道なのでやっぱりこのまま先を歩こうと、青信号になったと同時にスタートダッシュする。
と、コツコツ音がすぐさま右側に寄ったのが聞こえる。
アウトコーナーから抜いていくつもりか?
負けてなるものか。
一本道の左端(僕)と右端後方(ブーツギャル)が競歩くらいの速度で歩く、歩く。

コツコツ、コツコツ。
少し汗ばんできたが、それ以上に怖くなってきた。
こんなホラー映画がありそうだが、幸いにも今は明るい日中。
お日様も照っている。
夜なら確実にヤバかった。

一本道が大きな道路に出た。
ここからは駅までいくつかのルートがある。
大通りをまっすぐも行けるし、途中から住宅街に逸れていくルートもある。
大通りの歩道を依然としてコツコツと付いてくるブーツギャル。
なんやねん?
よし、ここは住宅街へ抜けよう。
こちらの方が少し遠回りだし、普通に考えたらあえて狭い住宅街に付いてくるなんてことはしないで大通りを真っ直ぐ行くだろう。

大通りの歩道の道路標識を見つけると、反対側に渡りそのまま住宅街の方へ逸れる。
その瞬間少し振り返って大通りを見ると、すごいスピードでブーツギャルが通り過ぎて行った。
あぁ、怖かった。

やっぱりおかしい。
どう考えてもあんな速さで歩くような格好でもないし、流石にこれから電車に乗って都心へでも出掛けるだろうに、どうして疲れるような歩き方をするのか。
ていうか、ギャルならチャリ乗れよ。
いやバスでもいいわ。
テキパキ歩くな。お前らはダラダラ歩くんだろ。
ギャルメイクしたアスリートか!?
ていうか、人間か?
あれは魔物に違いない笑

陽気と息が上がるほどの速さで15分くらい歩いていたので、下着が汗で冷たくなった。
風邪引くぞ。

そこから駅まではゆっくりと歩いて行った。

***

本屋で探していた本がなかったので、昼に間にあうようにそのまま歩いて引き返すことにした。
気温もさらに上がってきて本当に良い天気だ。
往路のことは忘れてゆっくり歩いて帰ろうと、行きと同じ住宅街の中を歩いていると、前から1人の男性が歩いてきた。
なんだか手を振り回しているように見える。
少し近づいてくると、どうやら右手に何か紐状のものを持ってブンブン振り回して歩いているようだ。

いよいよ行き違う近さまで来た。
向こうは右端を歩いている。
若い男性だ。
10代後半?いや20代半ばくらいかな。
キャンバス地のショルダーバッグを肩からけけて、左手でズボン(ジーンズ)のウェスト辺りを押さえている。
そして右手で振り回しているのはベルトのようだ。
顔は満面の笑み。
イヤホンでお笑いでも聞いているかのような。
どうしてベルトを振り回して笑ってる?
ズボン落ちそうだぞ?

すぐそこで、ベルトで誰かをぶん殴ってきたみたいなサイコ感もある。
こちに向かって来ないように視線を合わさずそそくさと通り過ぎる。
通り過ぎるやいなや、怖いのでスピードをあげて遠ざかる。

往路といい復路といい、怖い、怖すぎる。
何がどうした?
僕の見たのは実物の人物なのか?
白日夢なのか?

この出来後はフィクションではなくて本当に遭ったことです。

***

関東はこんなに天気がよかったのに、北陸地方など日本海側は今夜から10年に1度の大寒波で雪になるという。
10年に1度の寒波、なんて脅し方するんだ。
相方の実家は新潟だけど大丈夫だろうか。


<了>

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