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読書は一期一会〜2024年2月分

「読書は一期一会」というタイトルで、毎月買った本を紹介する月例noteを投稿しています。

2024年2月分を投稿するのをすっかり忘れていましたが、早速雑誌・Kindle以外の紙書籍を紹介します。
今回2月号とは11冊です。


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「夜明けのはざま」町田そのこ(ポプラ社)2023

町田そのこさんや「52ヘルツのクジラたち」を実は読みそびれていて、今度映画化もされていますが、ちょっとタイミング逸したなぁという気持ちもあり、
だったら最新刊でデビューした方がよかろう、ということでこの本から読むことにしました。

しかも、葬儀社を舞台に繰り広げられる連作短編集だというから、おそらく入り易いと思うんです。
さぁハンカチ用意して。

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「近畿地方のある場所について」背筋(KADOKAWA)2023

怖いですね。本当に怖い。
この不気味なモノクロの湖畔の写真に紅に染まった空の表紙カバー。
しかも作者名は背筋ですって!
背筋がぞーっとします。

ある日本屋に行ってみると平積みで大量に置いてある。
どの本屋に行っても平積み。
ある本屋では「いま、売れてます!」というPOPまで。
「そうか、売れてるのか、でも手に取るのも怖いな」
それからしばらくは忘れていたんですが、「変な家2」を読んでいて、
そういえば、こんな感じのモキュメンタリーぽい本が平積みしてあったな、と思い出しレビューを読み直して購入しました。

「変な家」も全体的によくわからない不気味さはあるものの怖いよりも面白いが勝ってたのでタカを括っていたんですが、
いや、この本は体裁がそもそも不気味です。
夜中にトイレに起きた時に目に入らないように棚の奥にしまってあります。
まぁ、読んでしまえばこちらの勝ちなんですが。

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「早春スケッチブック 山田太一セレクション」山田太一(里山社)2016

「想い出づくり 山田太一セレクション」山田太一(里山社)2016

「男たちの旅路 山田太一セレクション」山田太一(里山社)2017

はい、追悼を兼ねて山田太一セレクションを大人買いです。
「男たちの旅路」のドラマは実は観たことがないので、脚本で読むのが楽しみです。

「早春スケッチブック」は1983年なので、ドラマは観たことがあるはずなんですがあまり記憶にありません。

「想い出づくり」は1981年放映なので17歳高校生の時ですね。
田中裕子、古手川祐子、森昌子の3人のOLの話なんですが、古手川祐子さんの職場が確か新幹線の車内販売だったんじゃないかなぁ。
話のあらすじはほとんど記憶にないですが、それだけは何となく印象に残っています。

山田太一さんの脚本は台詞回しがやはり特徴あります。
そんなこと実際には絶対に言わなさそう、みたいなことを登場人物が言うんですけど、でも不自然じゃなくてリアルなんですよね。
言うはずのないことをみんなが喋っているのにリアル。
不思議ですよね。
おそらく心の中では思っていることを声に出して言ってるだけなので、内容そのものはリアルなんでしょうね。

廃版になった本も再販して欲しいです。

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「R62号の発明・鉛の卵 改版」安部公房(新潮社)1974

「人間そっくり 改版」安部公房(新潮社)1976

「箱男 改版」安部公房(新潮社)2005

新潮文庫から安部公房の改訂新版にハマっています。
今月は3冊。
きっかけは箱男の映画化ニュースを観たからですね。
そうか、そういえばちゃんと安部公房は読んだことがなかったな。
カフカ没後100年を記念して(関係ないけれど)、日本のカフカ(違うか)ともいえる不条理作品の巨匠を読み直してみようということで。

来月も違う本を読もうと思っています。

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「起きられない朝のための短歌入門」我妻俊樹、平岡直子(書肆侃侃房)2023

短歌の本です。
短歌については、それだけでいつかnoteに書いてみたいんですが、
「57577」のたった31文字で表現される自由さといったらすごいなぁと思います。

「575」の俳句の方がもっと余白がある表現だったり、しかも季語を入れなきゃいけないという制限があったりと芸術ポイント高いんですが、
その分誰しもが詠めるかというと、やはりハードル高いと思うんです。

その点、短歌はもっと自由に好きなように詠んでもいい、そんな気がします。
現代語で詠んでもいい、という流れもハードル下がってます。
最近、若い歌人さんが多いのもそういうところから来るんでしょうか。
短歌って、ある意味ロックやラップと並ぶくらい、自分を表現する手段としてアリなんだなぁと思います。

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「1973年に生まれて : 団塊ジュニア世代の半世紀」速水健朗(東京書籍)2023

速水健朗さんのポッドキャストを最近よく聴いているので、本も読んでみようかなと手に取ってみました。

1973年産まれということはちょうど10年、大体一回り違うんですね。
10代の多感な時に昭和が終わって平成になった世代というのは、また世の中の見方が少しだけ違うんだろうなと興味深いです。

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「AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書 (見るだけ図解)」(SBクリエイティブ)2022

最後は勉強の本です。
そもそもクラウドでインターネットなのに、amazon自体がAWSの学習コンテンツを山ほど出しているのに、何故に書籍?
そんな声も聞こえてきますが、やっぱり書籍で読んでおいた方がいいような気がするんです。
昭和だなぁ。

AWS関連の入門書は大量に出ているので、どれを選べば良いのやらと、本を選定するだけでも一苦労でしたが、
レビューやらkindleの試し読みしたり、
一番網羅性があり、深く入っていく時に、どこを手がかりにすれば良いか掴みやすそうだという観点で、この本にしてみました。

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さいごに

今月は少なめでした。
仕事の方が忙しく立て込んで来たというのも影響しているかもしれません。
あと、来月は買いたい本も多く、色々とイベントに合わせてドンと買うか、というのもあるかもです。

あ、そういえば今回は本の表紙を撮るのを忘れていました。
ご容赦ください。

それでは!

〈了〉

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