見出し画像

5年ぶりくらいに国際展示場へ行ってみたら色々変わっていた

国際展示場、別名東京ビッグサイト。
お台場にあるイベント会場です。

昔は海浜幕張ロッテマリンスタジアム近所にある幕張メッセ、横浜桜木町みなとみらいにあるパシフィコ横浜とそしてこの東京ビッグサイトでは、毎日何らかの展示会イベントが開催されていました。

バブル終末期の90年代なんかは、各ブースではチラシを配る客寄せのコンパニオン達が派手な衣装で競い合っていて、
今年は〇〇のブースは可愛かったぞ、とか
今だと完全アウトな発言をしていたものでした。

僕の所属するIT業界もそれはひどいもので、一時はどれだけ他社より大きな区画で派手で目立つブースを出展するか、コンパニオンの数は、名刺と交換でばら撒くノベルティは何にするか、
展示するコンテンツそっちのけで競っていたような感じでした。

外資系大手ベンダーではかなりの額の展示会用のマーケティング予算を持ち、専門のイベント担当チームが日本中の会場を飛び回っている、そんな人もいました。

2000年に入ると、景気が悪くなるにつれ展示会イベントもこうした箱モノイベントそのものの投資対効果が疑われはじめ、
「もう、展示会出さなくていいんじゃね?」
Webでのマーケティング技術も伸びてきたこともあり、
本当に閑古鳥が鳴くようなガラガラのイベントも多く出てきました。

やがて、こうしたリアルイベントとWebでのデジタルマーケティングがちょうどいい具合のバランスになってきたかなぁと言った頃に、
コロナ禍により人が密集するリアルイベントの自粛があり、
たまにあった企画も2020東京オリンピック関連施設として使うため東京ビッグサイトは2020年一杯は利用停止になっていました。

そんなこんなで足が遠のいていた東京ビッグサイトへ久しぶりに行ってきました。

東京地区では春と秋の年に2回開催されるJapan IT Week。
主催はイベント会場として悪名高いリード エグジビション ジャパン。
(悪名高いと言ったら怒られるか)
と、思ったら社名が2021年にRXジャパンに変わってました。
外資に買収されたのかなぁ。

さて、そんなIT系イベント。
一時はしばらく出展者側にもいましたし、勝手知ったるイベント会場。

豊洲または新橋からお台場方面へ行くゆりかもめというモノレールに乗って東京ビッグサイト駅
(これも昔は国際展示場正門という駅名でしたが、東京オリンピック準備のためか東京ビッグサイトに駅名が変わっていました)か、
JR大崎駅方面から東京臨海高速鉄道りんかい線の国際展示場駅、のどちらかからアクセス出来ます。

僕はもっぱら新橋駅からゆりかもめに乗るのが定番ルートです。
そして、今回気づいたのですが「船の科学館」という駅名も「東京国際クルーズターミナル」に変わってました。
これも東京ビッグサイト駅と同じ時だったようです。
長いし、言いにくい!

久しぶりのイベントで一番驚いたのは展示会申込の方法でし。
以前のリード社(長いので省略します)主催の頃は、昔ながらの箱モノイベント屋の意地でもあるのか、ものすごくアナログでした。


イベント告知こそWebでしたが、招待状を申し込むと、
後日封筒で分厚い招待状の束を郵送してきます。

小さいスペースに手書きで社名、住所、氏名などを記入して、
当日イベント会場前に設けられた受付の行列に並んで手書きの招待状と名刺2枚(なりすまし防止?)を提出すると、
首から下げるビニールケースと名刺をホチキスしたパスカードを交換で受け取ります。

それが今回はWebのフォームに必要情報を入力すると入場パスカードが即時発行されて、
事前にカラー印刷するか、当日会場でQRコードでオンデマンドプリント出来るようになってました。

うわぁ!めちゃ今風になってるやん。
これもきっとリード社からRXジャパンになった影響でしょう。きっとそうだ。

そして、イベント会場の賑わい。
出展している企業の半分以上は10年前とは様変わりしていましたが、賑わいはかなり戻ってきている様子が感じられました。

そして、展示会場入場時と各企業のブース会場で驚いたのが、
スマートフォンのカメラで事前印刷したパスカードに印字されていたQRコードをスキャンするようになっていた事です。

確かコロナ禍前までは、各出展社ブースに数台のスキャンリーダ端末が主催から貸し出されていて、受付でのみ入場カードのQRコードをスキャン出来ました。

そして、ブースで説明を受けた後は普通に出展担当者と名刺交換する必要があったので、出展する時はもちろん会場視察に行く時も名刺は大量に持って行ったものです。

それが、今回はスマホアプリが主催者から配布されているので、出展者のほぼ全員がスマホでQRコードをスキャンするだけで名刺交換する必要がなくなっていたことです。
もちろん、各ブースでどの展示に何人来たのか、そして主催者も全体での来場者などかなり正確にリアルタイムに把握出来るようになっていた事です。

いや、まぁ普通に考えればこんなことは10年以上前から出来ていなくてはダメだったのですが、この辺りがリード社のイベント屋としての悪名に繋がる部分ですね。

しかし、もっと驚いたのはこのQRコードスキャン機能もある出展社用のスマホアプリですが、1台5万円の費用がかかるそうなのです。
そこそこ大きなブースで説明員が10名いた場合はそれだけで50万円です。

アコギな商売やなぁ。
RXジャパンに看板変わってもリード社の精神は受け継がれているのか、と思ったり。

いや、何だかイベント会社のディスみたいなnoteになっちゃいましたが、決してそんな意図はありませんので。
すごいと思いますよ。
何十年も日本で展示会というものを拡大して定着させてきた先駆者としての役割はあったと思います。
なんて、フォローしたりして(遅い!)

そんな、ことを思いながら、久しぶりの来場者としてしこたま貰ってきたノベルティと資料を整理しながら、入場者数に比較して座れる休憩スペースが少なすぎるぞ、東京ビッグサイト!と今度は施設側に悪態ついてます笑。

それでは!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?