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ウォシュレットが故障したので交換した話

先々週、ウォシュレットが壊れた。
というか、それより前から壊れていたっぽい。

2年前くらいから変な匂いがするようになって、
おそらく脱臭機能が効かなくなったのかなぁ、とその時は
サポートセンターの指示に従って「脱臭フィルタ」を取り寄せて交換した。
掃除機のゴミフィルタを交換するよりは少し難しい感じだったけど、まぁ素人でも出来る作業だった。

それから、しばらくするとなんだか変な音がするようになってきた。
一時的にだけど、洗浄水が流れた後にブワァ−というかブウォーというかグォーというやけに大きい音が鳴るようになった。
ま、普段使う分には影響がないので放置していた。

そして先々週のこと。
トイレの便座に座った途端「冷たっ!!」
朝晩の気温が下がってきて気づいたのだけど、便座の暖房機能が効かなくなっていた。
これも用を足すには支障がないので、
「よし、この便座は冷たいぞ」
と座る前に気合を入れておけばなんとかなる。
2-3日だましだまし使っていたが、それでも夜中にトイレに起きた時とかには
ついうっかり座って「冷っ!!」と飛び上がるくらいびっくりする。

これからどんどん冬に向かって冷たくなってくるだろうから何とかしないとね。
仕方ないので、またもやサポートセンターに電話した。
最近のメーカーは電話こそ繋がりにくいが、割と懇切丁寧にサポートしてくれる。

「ウォシュレットの型番は分かりますか?いつ頃購入されましたか?」
いくつか質問に答えていった。
2015年にトイレをリフォームした時に入れ替えたので8年目。
ウォシュレットの寿命は一般的に7年〜10年らしいので、壊れてもおかしくはないらしい。
使っている側の感覚としては、もっと保って欲しいけれど。

ということで、翌週修理に来てもらうことになった。
メーカの修理部門の人なので安心だ。
ざっと症状を見た結果、

「便座のセンサーだけでなくて、ファンも壊れていました。トイレの設置場所の加減もあるかもですが、そのせいで基盤に相当黒カビが発生しています。
今回、修理は2万円程度でできますが、もう耐用年数の7年を超えているのでまたすぐに他の箇所も壊れるかもしれません。
可能であれば交換も検討頂ければ」

「そうですか!交換するといくらくらいになりますか?」
パンフレットを取り出して
「多機能モデルだともっと金額上がりますが、現在設置されているベーシックなモデルだとだいたい工事費入れて15万ちょっとくらいでしょうか」

うーん、かなりかかるなぁ。
少し悩んでいると、修理に来たサービスマンの人が
「こんなこと、私が言うと怒られるんですが」と助け船を出してくれる。

「電気屋さんとかホームセンターなどの量販店だともっと安価なモデルが実は販売していて、だけど販売店専用の型番が付いているので、このパンフレットのものではないんですが、そこだけ注意して頂いて機能で比較して頂ければ。
あと、リモコン洗浄と連動して貯水タンク側のレバーを動かすパーツも交換が必要なんですが、こちらのモデルは汎用品でも対応しているタイプなので問題ないです。量販店によっては、貯水タンクごと交換、という人もいますが大丈夫ですので、貯水タンクの型番だけ控えておいてお話頂ければ」

なんという、サービス精神。
むしろTOTOの印象あがったよ!

ということで、いったん今回は修理はやめて、交換を視野にいれて検討するということで数千円の出張費だけお支払いして帰って頂いた。

さて、どうするか。
量販店のホームページとかで調べてみると、確かにアプリコットというモデルはなくて、機械的な型番の機種がいっぱい掲載されている。
うーん、これは面倒くさいな。

トイレをリフォームする前、引っ越してきた時は、前の家から持ってきたウォシュレットの便座を自分で取り付けたので、今回も量販店で安価な同機能のモデルを買ってきて交換も出来ない話ではない。
しかし、その時よりリフォーム後はリモコンになったり、自動洗浄が付いたり、色々と機能アップしていて、貯水タンク側のパーツ交換がちょっと厄介そうだ。

検討の結果、2階のトイレも同じタイミングでリフォームしたので、あと数年で故障する可能性が高い。
2階のトイレは家族しか使わないので、そちらが故障した時は量販店モデルを自分たちで交換しよう。
ということになったので、いつも家周りのことをお願いしている地元のリフォーム屋さんに連絡して、見積もりをしてもらった。

流石に8年経つと同程度のものもモデルチェンジしている。
便座部分だけの交換で撤去費用と作業と合わせて、ウォシュレットは7掛けで13万円程度の見積もりになった。
なかなか厳しい金額だが、退職金ももうすぐ入るので交換をお願いすることにした。

今回は10年以上保って欲しいよなぁ。。。

そして、今日の夕方交換に来てくださった。

便座がどことなく丸みを帯びて、便座の蓋も1枚ものになっていて汚れが溜まらないようになっていて、色々と掃除がし易そうになっている。
このあたりは改良ポイント。

壁に貼り付けるリモコンもサイズダウンして、半分くらいになっていて一見良さげに思ったが、その代わり液晶パネルがなくなったので、設定状況が視覚的に分からなくなった。時計もなくなった。
便座温度や洗浄温水の温度調整もリモコンを外して裏側の隠しボタンで設定しないといけない。
うーんこれってコスト削減なんだろうなぁ。
操作性は明らかに悪くなっているよな。

この手の家電製品(といってもいいのかな)の進化具合は、
メーカー側の都合と、
売りポイントとして訴求するポイントと、
消費者側が買い替え時に本当に欲しているところ、
この3つの折り合いがなかなか上手く着地しない。
特に最近のものは多機能になってきている分、求めるものと提供したいところとコストの折り合いがミスマッチしやすいんじゃないかな。

メーカーも意外に大変だろうな。
そんなことを考えながら新しいトイレで用を足しながら物思いに耽っていた。

いやぁそれでも新しく交換したものってやっぱりいいな!

<了>





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