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暦の上でも体感でも春の日

本日の東京の最高気温21度。

出勤時間の早朝は気温3度なのでコートにマフラーそして手袋。
だけど、風が冷たくないので体感温度としてはさほど寒く感じない。

ところが正午になる頃にはぐんぐん気温が上昇し、コートは手に持ち、ジャケットとシャツだけでも暑く感じた。
オフィスから昼食に出掛ける人の群れはシャツ一枚だけの人も多く見られた。

暖かくなると少しおかしな人が町に出てくる、というのは昔からよくあることだけど、昭和ならまだしも令和にそういう表現はよいものだろうかしばしの逡巡。

正午過ぎの秋葉原電気街大通りの交差点で雄叫びをあげて周囲の人を威嚇している白人の大男がいた。
アニメTシャツのようなものを着てヘッドホンをしているので、彼もアニメが好きなオタクとして秋葉原にやって来たのだろうが、信号待ちの人(その多くは会社員ぽい男性)をターゲットにして、雄叫びを上げながら殴りかかるような素振りを見せている。
相手にしちゃいけないと、ターゲットにされた男性たちはチラリとも彼には視線を向けない。
相手にされないのが気に入らないのか、ウォーとかなんとか野太い声で叫びながら次のターゲットへ向かっていく。

あんなのに見つかったらえらいこっちゃ。
そそくさとその場を離れ、昼食を何処で取ろうかと考える。
ワンブロック以上離れただろうに、遠くから白人大男の雄叫び声が聞こえてくる。
録音しとけばよかったな。

ところで、今日は何月だっけ?
と一瞬頭がバグったのかと思うような陽気だけど、まだ2月の半ばじゃないか。
東京の2月の平均気温は5度前後。
最低気温も0度を下回ることがある。

さて、2月は冬なのか春なのか。

暦の上では1月〜3月が春だという。
3月はまだまだ寒くても気持ち的には春だというのは感覚で理解できる。
1月も「新春明けましておめでとうございます」という表現からも春と言うんだなぁというのはある。
だったら挟まれている2月も春でいいじゃないかと思わなくもないが、
まだまだ体感では寒い日の方が多いし。
服装だって冬のコートに、夕方になると冷たい北風が強くなるので耳当てなんてしてしまうくらい体感温度は冷え込んでくるのだから、
「やっぱり冬でしょ」
と思ってしまう。

実際、2月のことを「如月(きさらぎ)」というが、
あの言葉の由来も、
「寒く厳しい時期に更に衣を重ね着する」
という意味から「衣更着(きさらぎ)」という説が最も有力とされているらしいと何かで読んだ。

どっちやねん?
と言いたくもなるが。

とにかく「暦の上では春、体感は冬」である2月に
3月終わり並の「暦の上では春、体感も春」の陽射しが数日間だけやってきたと考えて、もうしばらく寒い時期を耐え忍ぼう。


<了>


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