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これがモジュラーシンセの入り口だった 〜Make Noise 0-coast

こんにちは、makoto です。

noteをはじめてから、音楽機材の話ははじめてかもしれない。
僕の長年の趣味は音楽だ。聴くのも好きだが、演奏したり作ったりするのも好きだ。
中1でギターを始めて45年、ギターだけで飽きたらず、シンセサイザーやサンプラーを手に入れて、デスクトップPCでDAWを動かしソフトシンセで打ち込みを覚え、昔でいうDTMで1人で音楽を作れるんだと思ったのは、実はかなり年齢がいってからだが、この話はまた今度。

今日は3年前からハマっているモジュラーシンセ沼に引っ張り込んだ張本人というか機材の話を。
あまりこちら方面に興味のない人も是非読んで頂きたい。

Make Noise 0-coast

知っている人は知っている、でも知らない人にはナニソレ?なMake Noiseというモジュラーシンセ界の老舗が開発したデスクトップ型のセミモジュラーシンセ 0-coast
ゼロコースとかノーコーストって読む。

モジュラーシンセに興味を持ちはじめた2015-6年頃だと、バンドをやっているロック系のアーティストがちらほらとモジュラーシンセを導入しはじめたくらいじゃないのかな?Youtubeで探しても出てくるのはスーツケースみたいな箱を何台も並べて、よく分からない機械を詰め込みケーブルだらけでごちゃごちゃいしているそんな動画しかなかったような気がする。
Richard Devineとか。


「なんだかものすごくお金がかかりそうだな」
「理系じゃなきゃ、無理じゃね?」

みたいな、正直同じ音楽を演っている人でも、かなり遠くにいる人たちというか、近づいちゃいけない世界みたいな感覚だった。
(このRichard Devineというお兄さんが特別際立った人だったんだけど)

そんな時、0-coastが出てきた。

「ユーロラックじゃないスタンドアロンのモジュラーシンセ!」
「内部パッチングされているし、記号が書かれているので直感的に触れる」

みたいな売り文句で
「お?これなら何とかなるかもしれない」
と思って、何だかんだで入手したのがさらに3年近く経った2019年。

ワクワク感で箱から出して、いざどんな音だ?とスイッチを入れたが、これがちっとも音が出ない!
バンドマンにはキーボードの人が弾いているキーボード付のシンセサイザーだと、スイッチを入れて鍵盤を押せば音は出るのに、どういうことか?
そういえば、キーボードもないしどうするんだろう?とWebや動画で調べ始めた。

すると、シンセサイザー業界(って言い方あるのか?)には、イーストコースト派ウェストコースト派というものがあって、我々バンドマンが身近だったのはMoogが祖先のイーストコーストというもので、VCO、VCF、VCAといった耳慣れた部品(モジュール)で構成されているが、BUCHLAスタイルの全く違う思想で作られたものがウエストコーストスタイルというらしいことが分かった。
BUCHLAといえば、Suzanne Cianiという大御所のお母さんだ。


なるほど、道理で 0-coastの表面には見たことがない単語ばかり書いてあるはずだ。
初見で認識できたのは、真ん中上部のOscillatorだけ。右端のVolumeかな?と思ったツマミすらDynamicsとか書いてある。

とりあえず手持ちのKORGのシーケンサー SQ-1に繋いでみたが、ピッチの狂ったような不思議なこれまで音楽として認識していたものとは全く違う音が出てくる。


これは相当変だが、面白いぞ!

と思ったが最後。
「これ1台だけじゃ分からないでしょ!」
とモジュラーシンセに自由に触れて、初心者にもやさしい名物店員さんがいらっしゃるとの噂の今は無き(お店はまだあります)神田の宮地楽器さんへ行き、いろいろ触らせてもらったところから、はっと気付けばかなり散財してしまっていた。

いわゆるモジュラー沼というやつにまんまとハマってしまったのだ。

当初は
「そんなに大きいシステム組むわけないし」
と、これも初心者が通る道だが、TipTop AudioのHappy Ending Kitという比較的安価で入手できるフレームだけを買ってきて、段ボールでなんちゃってラックを作ったのが最初。


「最初よりは少しカラフルになったか?」
くらいの感じ。まだまだ。

そこからヤフオクなどの中古機材なども交えて少しづつモジュールを増やしながら、ケーブルなしのゼロから即興でパッチング(ケーブルをつないでいくこと)するセッションをableton liveで録音していくというのをずっと続けながら覚えていった。その数、240セッション超え。
これらのセッション音源はどこかにアップして、色んな人のコメントをもらいたいし、コロナになって外出自粛しているが、いつか外の会場で大音量で鳴らしてみたいとも思っている。
モジュラーシンセの人たちとも交流して色々教えてもらいたいです。

次回は、モジュラーシンセについて書いてみたいです。
それでは!

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