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雑記事59

ベルリンは芸術都市であるとよく聞くが、今となって体感している。
街を上げて芸術家を支えるシステムを作っているのだ。来年の上半期までのプログラムの申し込みの締め切りが大体9月で、最近は大学生のように連日連夜何をしたいのかのレポートを書いてい流。
日本で舞台をやっていたときも、助成金の申請をしたことがあるのだが、まずなのある劇団やプロダクションが通って、無名の団体はコネがあるかないかで決まっていた気がする。当然そうでない場合もあると思うが、無名でまして外国人が審査を通るとは到底想像できない。
そう、まさに昨日思い出したここに書きたいこと。
日本だと、何をするか、ではなく、誰がするかが重要視されるのである。
ベルリンでは誰がするか?などほとんど関係ない。むしろ何をするのかでしか判断されない。なので自分のような外国人であっても、内容が良ければ芸術支援は普通に受けることができるのだ。
これが会社においても同じことがあるらしいのだ。
先日、スタートアップ支援の会社のCEOの日本人の友人と飲んでいた時の話だが、日本とドイツの違いを聞いてみた。

日本は誰がするかが重要で、ドイツは何をするかが重要。

日本からの企画書で、最初に会社の案内があるのが一番困る。
と、言っていた。こっちの人間はそんなのどうでもいいから何をするか見せてくれと言われるらしい。商談成立の直前にそう言えば誰だったっけ?と聞かれることもあるらしい。確かに日本ではどこの会社から来ましたなんて言うのが一般的なのかもしれない。
最近、ミートアップのイベントによく顔を出すが、名刺をもらったことなんてないなあと思う。この数ヶ月で知り合いが膨大に増えたが、名刺は1枚もない。つながりそうなことをしている人だけ連絡先の交換をしている。仮に日本でミートアップのイベントにあれだけ出たら、名刺の山になっていることが想像できる。
先日、イタリア人のビジネスパートナーとミートアップイベントに参加したのだが、話していた相手がビジネスカードを渡そうとした時に、彼女は
紙の無駄だからいらない
とはっきり言っていた。
日本でそんなことが言えるだろうか、名刺を出した相手に、紙の無駄だからいらない。。。さすがに自分でも言えない。でも確かに携帯がこれだけ発展した今、紙の無駄である。
自分もものが増えるのが好きではないので、名刺がないに越したことはない。

10:45  29.Aug.  2022   Berlin


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