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肢体不自由の子ども、感覚統合で笑顔になる(^^♪

 脳性麻痺や肢体不自由児への支援というと、
食事や排せつなどの基本的な生活動作をどうやって自立・介助していくか、が主になっていくかと思います。

 しかし、自分の息子や、同じ特別支援学校に通う脳性麻痺や肢体不自由の子どもたちを見ていると、社会生活に適応していくには、基本的な生活動作の学習だけではなく、感覚統合が必要だと思われる場面が見えてきました。

 感覚統合されていないと感じる場面とは、

全校集会で、マイクの音に反応して耳をふさいでいる聴覚過敏の子、車イスの背もたれに上半身をバンバンと打ちつけて前庭感覚で遊んでいる子、感覚遊びの授業でフィンガーペインティングを嫌がっている触覚過敏の子、音のでるオモチャをバンバンと叩いて固有感覚・聴覚を楽しんでいるのに乱暴にしないでと注意されている子などです。

 これらの背景には、脳性麻痺や肢体不自由の子どもたちが、

障がいを他の機能・五感で補おうとして感覚の偏りがでやすかったり、
ベッドで寝たきりや車イスでの移動など能動的な運動機会が少なく、
家庭で過ごすことが多くて自然や社会生活からの感覚刺激が乏しいなど、

感覚情報を体験する生活動作や社会生活での体験が不足しがちになるため、感覚の偏りがでやすいのだと思います。

 これらの体験不足を補うために、
車イスでの移動は、できる範囲でスピードの緩急や蛇行・回転してみたり、
抱っこやベルト付きのハンモックでユラユラしたり、
アロママッサージやお風呂で心地よさを感じたり
日向ぼっこやお散歩などで自然の光、音、風を楽しんでみたりするのも、
面白いと思います(^^)/

これからの支援では、基本的な生活動作に加えて、感覚統合の視点を取り入れて、子どもたちの笑顔が増えるようにしていきたいと感じました

「昨日より ちょっと楽しい 自分らしい子育て」をビジョンに活動しています。私の活動に共感して頂けましたら、サポートをお願いします。