陰陽説と心の動き
世界は陰と陽に大分され、そのバランスによって現状がある。
陰陽説を極大まかに説明するとそういうことだ。
陰陽は明暗、光闇だけを表しているのではない。男女、生死、栄枯盛衰など、対極の性質でありながらも隣あったパズルのピースがピタリと組み合うような関係性を表しているのである。
さて、これを占いやスピリチュアルに傾倒しやすい人の心に当てはめてみてみよう。
悩みが深くなるほどに解決策が見えず陰の気が増す。
悩みなくスムーズに物事が進むと陽の気が増す。
陰陽のバランスを考えると、陰の気が増せば陽の気を取り入れてバランスを取ろうとするし、陽の気が増せば陰の気を引き寄せてバランスを保とうとするのが人の性である。
とすると、悩みが深く陰の気が濃いほどに強い陽気を求めてしまうということになる。それの善し悪しの判断が鈍った状態で兎に角、藁にもすがる思いで陽の気に手を伸ばすのだ。
夏の夜、虫が強い光に引き寄せられる状態によく似ている。
心の陰陽バランスが取れている人間から見ると、どうしてあんな詐欺師やキラスピに引っかかるのだろと思うかもしれないが、陰の気が強い人は何でもいいから明るいものを採り入れたいという本能に従った行動をしているだけなのだ。
この心の闇に対して鼻の効き、かつ強い光を偽装するのが上手い人種が詐欺師であり、キラスピなのである。
そうして考えると、幸せを追い求めているうちは真の意味での心の平穏は訪れないのだろうと思う。
何事においても、足るを知る中庸が1番である。
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