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占い屋の独り言

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生きやすくなる知恵や知識を書き留めたコラムマガジン。 幸せになるためのヒントに。
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#占い師

占術的な理由を細かく聞くお客さん

私は気付いてしまった。 「西洋占星術で○○がここにある時には△だと思うのですが、どうして□という結果になっているのですか?」 「四柱推命ならば日柱に■■があれば▲▲と読むのが一般的じゃないですか。どうしてこういう結果になるんですか?」 「タロットでこの位置に◎◎の逆位置が出てるってことは××とは読めないと思うんですよ。どうしてこうなるんですか?」 こういう質問は全て占術に対する質問なのだ。 鑑定結果に対する質問では無い。 なまじ占術に通じているお客さんはこういう質問

疑心の種は持ち続けるべし

占いを売る者としてよく聞く言葉に「占いの結果に従って行動します」というものがある。これを聞く度に私は相手のことが心配で仕方が無い。 あなたは初対面の人間に「明日、事故に遭うから外に出ない方が良い」と言われてそれを信じられるだろうか?ほとんどの人間は信じずに出掛けるだろう。 占い師や占い屋として自分の占術にプライドがある人間ならばまともな結果を伝えるだろうが、そういう占い師ばかりがいる訳では無い。だからこそ、占いの結果も赤の他人に適当なことを言われた時と同じくらいには疑って

能ある鷹は爪を隠す

占い師は営業アカウントで占いに関する投稿をする事が多い。 それを読んで勉強しようと思う方も居るだろう。それが悪いとは言わないが、大半の占い師はその極意までは明かさないので、その勉強方法では上澄みだけ掬い取って勉強した気になり終わる可能性が高い。 かくいう私も肝は腹の中から出さない。 理由は単純明快。占い屋として占いを売っている以上、それが飯のタネだからだ。 種を全て明かすマジシャンが居ないのと同じ事で、占い師として苦労して身に着けた知識や経験の全てをタダで教えて回る人は居

陰陽説と心の動き

世界は陰と陽に大分され、そのバランスによって現状がある。 陰陽説を極大まかに説明するとそういうことだ。 陰陽は明暗、光闇だけを表しているのではない。男女、生死、栄枯盛衰など、対極の性質でありながらも隣あったパズルのピースがピタリと組み合うような関係性を表しているのである。 さて、これを占いやスピリチュアルに傾倒しやすい人の心に当てはめてみてみよう。 悩みが深くなるほどに解決策が見えず陰の気が増す。 悩みなくスムーズに物事が進むと陽の気が増す。 陰陽のバランスを考えると

発言には常に意図がある

ビジネスのためにアカウントを持っている人はSNSでの発言によって起こる現象を予測しておかなくては、SNSでの販促に失敗する。 この事に気が付いていない人は多い。 特に、人の言動を批判するような発言ばかりするビジネスアカウントは概ね失敗に終わる。 そうと分かっていて私がTwitterで苦言を言い続けるのにはそれなりの訳がある。どういう意図で発言しているのかお分かりだろうか? 答えは単純である。 自分が望む客層を掴む事で、身体の弱い自分一人でも対応可能な客数に抑えるためだ。

占いにおける「現在」の定義

過去現在未来で占う事はよくある。 ただこれは西洋系占術の背景を考えると点と点を繋ぐという考え方になり「今」を「現在」とするため、一瞬後には「現在」が「過去」になってしまうという矛盾に突き当たるようだ。 東洋系占術は根本が点ではなく流れを重要視する。 「現在」と言っても「今」ではなく「今きている流れの変わらない範囲」を意味する。 地図を想像して欲しい。 西洋系占術は街に視点を置いて、次の街までの道を読む事に長けていると思う。この街やこの道はという一つ一つに場所に視点が向け

占い師もヒーラーも不要な職業

世の中には突き詰めればそれが無くても生活に支障の無い職業というものが存在している。あなたはその職が何か思いつくだろうか? 極論だが。 突き詰めると占い師もヒーラーも不要な職だと断言できる。これは占い屋だからこそ言うべきことだと思う。 心の不安を取り除く手段の一角として存在しているが、実は「自己処理が可能な」不安とか「自分で技術を身につけて行える」不安を取り除く手段という枕詞が付く事を第三者として敢えて提供する職だからだ。 もっと言えば、不安に対する耐性をコーチングする有