見出し画像

『複業を語る』外伝:社長に報告するときに気をつけている、三つのこと

さて、企業内診断士の副業・複業の実態について語る、シリーズ『複業を語る』。今回も副業・複業の実態を赤裸々に語っていきたいと思います。

副業している時、クライアントと報告や打ち合わせをすることがあります。中小企業であれば、社長さんのことが多いですかね。もちろん複業に限った話でもありません。診断士なら、実務補習・実務従事等々、枚挙に暇がありません。そんな時、自分が気をつけていることをまとめて書いてみたいと思います。

1)必ず、自分の考えを入れる。
例えば、分析一つ説明する時も、できるだけ、自分が考えたことを入れるようにしております。アンケートを取った結果、「××が多かった・・・・」で終わるのではなく、なんでこうなったのか、どんな意味があるのか、自分の考え、解釈を付け加える感じですかね。結果だけ説明するなら、自分ではない、他の誰かでもできますよね。自分が説明するからには、プラスαというか、大きく言うなら付加価値というか、そういったことをつけることが、必要なのではないかと思うのです。

ただ、これもやりすぎると、自説を徒に語るコンサルタント・・・・・みたいになって見苦しいので、ほどほどにしておく必要がありますが・・。

2)説明は30分でまとめる。
そこまで短縮できないこともありますが、自分が仕切れる限り、こちらからの話は30分以内にまとめるようにしています。

細かい説明は割愛しますが、人間の集中力の持続時間は、最大50分だそうです。例えば、学校の授業も、それを前提に設計されているらしいですね。だからと言って、50分、ギリギリまで引っ張っても後半は集中力落ちてきてますし、疲れている状態で聞いて頂いたところで、前向きな判断ができるとも思えません。

なので、可能な限り、30分で切り上げるようにしています。不明な点、分かりにくかったことは、後から質問してもらえば十分ですし、逆に、その方がメリハリがつくと思います。

どうしても長くなりそうなときは、途中で説明を切って、「ここまでのところで質問はありませんか?」と、問いかけます。そうすると、一旦気持ちもリセットされて、もうちょっとお付き合い頂けるような感じがします。

逆の立場なら、一方的に50分間なんて、かったるくて聞いてられないです、すいません・・・。

3)相手の反応次第では切り上げる。
話す時は、皆さんも、相手の反応を見ながら説明しますよね。もちろん、自分も同じです。そして興味がなさそうなら、場合によっては早々に説明を切り上げます。そのために、自分が話すときは、端折ってもいいところを、事前に決めておきます。事前に決めておかないと、いざという時に、端折るという決断ができません。

時々、一切相手を見ないで説明している人とか、退屈してそうな人に延々と自説を述べる人とか見ると、ハラハラして失神しそうになりますね。

これは経験から感じることですが、そもそも、頭のいい社長さんは、こっちの話を何となく聞きながら、別のこと、先のことを考えていることが多いです。こちらが、何らかの結論を語り、その結論を導き出した根拠を我々が説明している間に、結論の次の展開をどうするかを社長は考えている、みたいなイメージです。

そんな人を相手にしているなら、根拠を語ってもあまり意味がないというか、語るよりも、いろいろな意見を引き出した方が時間の使い方として有益に思います。

と、偉そうに言ってますが、自分も実践するの道半ば・・・・。できるだけしゃべらないように修業を積みます。

ITベンダに勤務する、中小企業診断士です。得意のITを活かしつつ、常に楽しく前向きに、中小企業の方々と一緒にいろいろ考えていきたいと思っています。