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分解して考える(中小企業診断士二次試験の勉強から学んだこと)

季節は2月。ほんと寒いですね。

そして、このブログを見ている方の中には、「もう一度受ける」ために始動し始めた、診断士試験の受験生もいるのかもしれません。

前回、年末という絶妙のタイミングで一度終わったかのように見えた、「自分が診断士試験の勉強で学んだこと」シリーズですが、まだ書きたいネタはございます。なので、もうしばらくおつきあい頂ければと思います。

今回のテーマは「分解する」。

中小企業診断士二次試験は、中小企業等の「事例」が与件文(A4、2~4ページ)として提示され、その事例企業を細かく分析して、問題に解答するという形式になっています。そして、その事例を分析するとき、また回答を作成するとき、具体的に考える必要がある試験だとも思っています。

私は事例を分析する時、また、回答を作成する時、具体的に考えるために、「分解する」ことを意識していました。

例えば、事例企業の「売上を上げる」こと、が課題の場合は、「売上を分解すると客数客単価」なのだから、お客を増やすのか、客単価を上げるのか、どちらを実施するのか考える。そういうことですね。

「ブランド効果を狙う」のなら、「効果」を分解して、
 1)購買数量・価格効果
 2)リピート効果
 3)口コミ効果
 4)企業のイメージアップ
 5)従業員のモチベーションアップ
の、どこを狙うのか?
「業務の効率化」を行うなら、「効率化」を分解して、いわゆるECRS、
 1)業務を止める(Eliminate)
 2)結合と分離(Combine)
 3)入替えと代替(Rearrange)
 4)業務の簡素化(Simplify)
のどれをやって業務を効率化させるのかを考えました。

それによって、事例の分析も具体的にできるようになりました。回答作成も、どの工程のどの作業に対して、「何をやって業務の効率化を図るのか」まで記載できるようになりました。まあ、たいがいは外れるんですが・・・ww。

実際に仕事をするときも、「分解して考える」メリットはたくさんありました。

例えば、あなたが飲食店をやっているとして、「顧客満足を上げる」対策を考えるとき、「顧客満足を上げる要素を」分解して、「サービス」で上げるのか、「商品」で上げるのか、さらには、「商品」の「品質」で上げるのか、「提供スピード」で上げるのか、「価格」で上げるのか、順番に考えれば、それぞれの対策が思いつきます。

また、他人に対して説明する時の説得力が増します。単に「ブランド効果を高める」のではなく、ブランド効果で「常連客を作ってリピート回数を増やしましょう」と言った方が、具体的でクライアントの納得感も得やすいですよね。

もちろん、実際のコンサルティングする時は、この程度の具体性では使えません。具体的のレベルをさらに一段階上げて、PDCAが回るところまで考えられて、始めて提案できるレベルといえます。

ただし、考え方を整理して、例えば会社の改善活動を提案したり、顧客とアイデアレベルのディスカッションをするのには非常に役に立ちました。

受験生時代は、「意味があるのかな~」と考えていた診断士試験ですが、合格後に「意外と役に立つことも多いな」と気がつくものですね。

今年、受験を考えている方。一見、微妙な診断士試験も、後々役に立つことは、後から振りかえってみると、いろいろありました。その時間は決して無駄にはならないと思いますので、今一度、頑張ってください。そして、もりっち、今年どうするのか知らんけど、俺は何をするにしても応援してるよ。

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ITベンダに勤務する、中小企業診断士です。得意のITを活かしつつ、常に楽しく前向きに、中小企業の方々と一緒にいろいろ考えていきたいと思っています。