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「えっ??独立??しないよ~♪」という積極的理由

 皆様、こんにちは。ITであなたの課題を解決する、中小企業診断士/ITコーディネータの井上誠です。

 診断士になると、皆さん一度は「何時独立するんですか?」と聞かれることがあります。これを読んでいる診断士の方の中で、聞かれたことがない人はおそらくいないと思います。もちろん、自分もよく聞かれます。

 やはり、経営コンサルタントたるもの、一度は独立を志す・・・・のでしょうか?何となくですが、診断士なのだから「独立して一人前」という考えの方が多いような気がします。

 ちなみに今、自分は独立ということを、全く考えておりません。可能性としては、ほぼゼロですかね。まあ、会社をクビになったら、否が応でも考えるんでしょうが。

 今回は、あまり語られることのない、「なんで独立しないのか」という積極的な理由を考えてみたいと思います。

 念のため申し上げますが、これから書くのは、あくまでも私個人の感想です。私の極めて主観的事実に基づいているものです。そしてもちろん、独立・勤め人の優劣を論ずるものでもありません。

理由その1:『今の仕事が楽しい』
 以前にも書きましたが、自分は都内の中堅ITベンダに勤務する、ITコンサルタントです。会社ではいろいろ追われてはおりますが、楽しく仕事をして過ごしております。8割方、自分の好きなことをやっていると言っても過言ではありません。

 独立すると、「自分の好きな仕事だけできる」と考えている方もいらっしゃいます。しかし実際は、「そんなことはないよな・・・」という事実に、たくさん接してきました。独立していても、好きじゃない仕事をやっている人も、たくさんいます。

 結局、好きな仕事ができるかできないかは、独立・非独立に関係ないということが、よくわかりました。加えて、今、自分は楽しく仕事をしています。仕事を辞める必要は全くございません。

理由その2:『将来の選択肢をたくさん持っておく』
 働き方改革が進む中、個人の働き方はこれからどんどん多様化するでしょう。会社に週の半分行きながら、副業に残り半分を当てる、そんな働き方が近い将来普通になるかもしれません。

 副業を認める企業は、どんどん増えています。幸いにして、自分も会社の許可をもらって、診断士の様々な活動に勤しむことができています。

 そして、日本社会の行先は不透明です。社会の仕組みがどう変わっていくか、誰にも分りません。そんな時、将来の選択肢は多い方がいいに決まっています。働き方が多様になる中、独立することで、組織の中で仕事をするという選択肢を捨てる必要は全くありません。

理由その3:『両方やることでスキルアップが効率的にできる』
 自分が診断士の資格を取った理由の一つに、「コンサルタントとしてのスキルを高めたい」ということがありました。今の会社の仕事は自分のスキルアップにつながっているという実感があります。加えて、診断士活動をすることで、会社の仕事と診断士活動が有機的につながっているという実感があります。

 もちろん、独立していてもいろいろな仕事に携わることは可能です。
ただ、自分の得意とする領域、そして何より稼げる領域に偏りがちな感じがします。

 自分の知りあいに、補助金申請の支援を死ぬほどしている診断士がそこそこいらっしゃいます。もちろん、補助金支援をする診断士を否定するものではありません。ただ、補助金支援だけやるというのは、コンサルタントとしてのスキルを磨くには効率悪いなと、個人的には思ってしまいます。何より、飽きっぽい自分には無理・・・・(笑)

 会社でやる仕事と診断士活動、相互の関係性を考慮しながら、補助金支援も含んだ多様な仕事に取り組むことで、コンサルタントしての効率的なスキルアップが図れると思います。

 以上、「少なくとも自分が独立しない積極的理由」、皆様に伝わったでしょうか?

ITベンダに勤務する、中小企業診断士です。得意のITを活かしつつ、常に楽しく前向きに、中小企業の方々と一緒にいろいろ考えていきたいと思っています。