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5. Four thousand weeks - 人生の有限性と向き合う

0. はじめに

どうも、まこまこです。

今回は Oliver Burkeman著のFour thousand weeksについてを書こうと思います。

1. 概要

先進国に住んでる人の平均寿命は80歳くらいらしいのですが、これを週で表すと約4,000週間と、ものすごく短く感じます。

他に紹介したProductivityの本はどうやってこの4,000週を効率的に使えるか、という点に集中しているのに対して、Four thousand weeksは4,000週間という有限性と向き合って、自分の人生において何が大事で何を切り捨てるか、という選択を迫ってくる、Productivityを新しい角度から見つめた本なので、今回紹介させていただきます。

2. Choosing to choose (意識して選択する)

この本はまず4,000週間という有限性と向き合って、受け入れる事の大切さの説明から始まります。

と言うのも、効率を上げれば好きな事やリラックスする時間が増えると思っても、効率をあげると単にやる事が増えるケースが多いからです。メールの返信が早いと次のメールが来るし、仕事も基本的に終わりがないからです。

そこでOliverさんは時間の有限性と向き合い、1つの事をすると言うことは、他にできる事を犠牲にして選択している (Every choice you make about how to spend time, you're sacrificing something else)と言うことを意識して選択することが大切だと書いています。

3. Embracing the limit (有限性を受け入れる)

Oliverさんは生産性を最大限にしようとするのは、『時間』という止まらないコンベアベルトに流れてくるコンテナ・箱をどれだけ満たせるかと言う比喩で例えています。

時間は1日24時間と限られているので、満たせるコンテナの量ももちろん限られているのに、この事実を受け入れず、日常的の小さなタスクやSNSなどに気と時間を取られて、自分のしたい事(例:学びたい趣味やスキル)を後回しにしてズルズルと時間が過ぎていく、なんて事は誰でも共感できる事だと思います。

やらなきゃいけない事があるし、後で後悔するの分かってても、YoutubeのshortsやTikTokなんかで1時間とか過ごしちゃうのは、Youtubeを見て目の前の課題や現実を避けれるから、そして『もっと時間があれば〜、(他の仕事など)が時間とってなければ〜』という空想の可能性の中で生きれるからだと思います。

これを乗り越えるのにOliverさんは Embrace the limit (限度を抱擁する)事が大事だと書いています。『時間』というリミットを受け入れ、そのリミットの中で出来ることに意識を向ければ、自分の中で大切なことに時間を作る意識ができる事と思います。

4. 実践的、具体的な例

Oliverさんは具体的な例をいくつか挙げているのですがその中の2つほど紹介したいと思います。

  • Rediscovering rest

YoutubeのshortsやTikTokでなんとなく休むのではなく、自分の中でのオン・オフをしっかりと決め、オフの時間は散歩でもゲームでも他の趣味でも、ちゃんと楽しんで没頭できることに時間を費やすのがいいと思います。

  • Pay yourself first

日常的の小さなタスクやSNSなどに気と時間を取られる前に、予め自分のしたい事に時間を割いておく、のも1つの手です。僕も大学院生なので延々と研究に関するリサーチができますが、デフォルトとして、夜の9:00-9:30はゲームでリラックスして、11:00-12:00は読書に費やすように意識しています。先に時間を割くことで、毎晩予定を立てる必要なく、コントローラー・本を手に取れるし、SNSなどに気を取られることも減らせます。もちろん、忙しい時期は研究や勉強にもっと時間を費やしますが。

5. 最後に

『時は金なり』と言いますが、毎月の予算の計画を立てる様に、時間も計画を立てて使うべきだなと言う点においても同じ事が言えると思います。

日本語訳版もAmazonで見つけたので、この記事を読んで興味が湧いたら是非見てみて下さい(リンク)。

今回も最後まで読んでもらってありがとうございます。

まこまこ

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