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okane

一人暮らしとはやはり お金との見つめあい (にらみ合い) といえましょう。実家を出るまで気づかなかった「生きてるだけで金がかかる」という事実。その感覚に初めまして!と元気に挨拶をして、バイトして稼いで、遊んで使って、またバイトして、翌月に光熱費とか意外と高かったことに気づいて消沈する。みたいな。

一年前までそんな風に暮らしていました。
それから海外を転々とするようになり、収入無しの暮らしが始まる。両親からの有難い恵みと、自分が身を粉にして稼いだお金を切り崩しながら、刺激的な日々を楽しんできました。

今は日本ですが、まだ学校も始まらない、でも来週から台湾に行くから新しいバイトは始めにくい。したがって貯金切り崩し生活を継続して送っています。全く辛くはないんです。生死をさまよっているわけではないですし、時々の外食を楽しんだり、彼のお家でいただくご飯に舌鼓を打ったり。幸せに暮らしています。

しかし稼げない、となると、私の検索エンジン・SNSに溢れかえるのは「節約」関連のものばかり。そういえば最近再び行くようになったサークルの自己紹介でも、趣味はーー、うーーーん、節約です なんて言ってきました。



というのも先日 静岡県に行く用事がありまして、お友達の家に泊めてもらったのですが。彼女はミニマリスト寄りの生活をしているようでした。”寄り”としたのは、完全なミニマリストではなさそうだったので。ただ、自分の空間に、余計なものは置かない、持たない、持ち込まない。という意思を 部屋から勝手に感じたのです。

理由を尋ねると、「だって あと二年もすればここを出ちゃうから。引っ越しの時に大変なのも嫌だし、それ以前に二年以内に長く家を空けるかもしれないし。大人になるにつれてモノは減ってってるなあ。」


ふむ、長期のフランス留学を二度経験している彼女らしい答えだなあ、とか感動しながら、「大人になるにつれ、ものが減って」いる、という言葉に かっけー!!!と心の中でタオルを回していました。

大人になるにつれ、負うものは多くなるように感じます。お金も、責任も、決定権も。というより、今までは両親が、家族が、私の分まで持っていてくれていたそれらを 自分で背負うべきになってくるのでしょう。これがまた、自分が家族を持つとなれば、子どもの分も、彼らが自ら背負えるくらい大きくなるまで、持つことのになるでしょう。

その分、身の回りのモノは最低限でいい。いつでも動ける身軽さは、抱えるものが大きくなった私たちに幾ばくかの自由を 与えてくれるように感じます。彼女の言葉で はっとしたものです。

ここでやっとお話が戻ってきますが、身の周りのモノを少なくすることは、節約にもつながります。そもそも買わない。いらなくなったらセカンドハンドに売る。たくさん調味料を買いすぎない。ない時は作る。
モノが少ないことで視界や思考がクリアになる。クリエイティブにもなる。

昨日の夜、急に自分の部屋を見渡して、
むむ。汚い。
モノはそれほどには多くないはずなのに、なんか片付いてない。
実は昨日は無気力DAYで やっとの思いで動き始めたのは時計の針がまっすぐ上を向いた深夜0時。オールナイトニッポンでもやるんか、と自分につっこみながら、星野源さんのオールナイトニッポンを再生して、お掃除スタート。

いつだったか書いていた自宅用コンポストなるものは、家を空けることが多すぎて管理が行き届かず、失敗。微生物のみんな、ごめんね。とりあえずにおいを我慢してごみ袋へ。
キッチン下の食器やらタッパーやらをもくもくと整理。出しっぱなしだった調味料もそそくさと棚の中へ。

そして疲れ果てて寝て、今朝 目が覚めたとき。やっぱり部屋がすっきりしているのは気分がいいな、素敵な気持ちになりました。
あと心残りなのは、ごみがたまってることです。週二回のごみの回収に、ちょうど家にいなかったという悲劇。月曜日を待つしかない。

そんなこんなで長くなってしまいましたが、
私が気づいたのは、
モノを持たないことが、一番の節約だということ。
お財布にも、心にもやさしい。

それを学んだここ数日間でした。


今日もnoteを訪れるみなさんが
穏やかで、豊かな日々を
送っていますように。



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