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【ヒトコト読書】メンタルクエスト 心のHPが0になりそうな自分をラクにする本

【ヒトコト読書】は「ワンフレーズ話せるだけで十分!」をテーマに色んな一冊を紹介する記事です。
↓今回はこちらの本

①この本を読んだ理由。

今後のキャリアを考える中で自分の興味を見直し、「働く人のココロを支えたいかも…?」という一つの思いが出てきました。

まずは現在、”世の中で人気のココロの本”にはどんなことが書いてあるんだろう?と知るために手に取りました。

②「コンテンツ」は人を救う。

ゲームやアニメ、漫画や小説など世界には様々なコンテンツが溢れています。特にこの日本では、世界に誇る素晴らしいコンテンツが数々生み出されていますね。

コンテンツは人を救う素晴らしいアイテムです。

ゲームに没頭する時間、好きな漫画を語り合うコミュニティの存在等、コンテンツにより得られる「自分の居場所」はとても大切なものです。

仕事や勉強に追われる中、コンテンツで時間を消費することを非難されがちな世の中ですが、自分の好きなコンテンツにはとことん時間を費やし、安心できる居場所を確保することが、ラクに生きる一つの方法なのかもしれません。

③「安心」と「信頼」、「ケア」と「セラピー」の違い。

すっかり同じ意味だと思っていましたが、「安心」「信頼」「ケア」「セラピー」には明確な違いがあることを知りました。

安心:自分を裏切ると、相手は損をするから裏切らないだろう。
信頼:相手は良い人で、自分に好意があるから裏切らないだろう。

ケア:相手を受容し、癒しを与えて生存を可能にする。
セラピー:相手の自立のために課題の指摘などを行い、成長を促す。

同じようだと思っていた言葉でも、ニュアンスが全く異なりますね。

豊かな人間関係を築くには、いかに「信頼」を作れるかが重要です。

ケアとセラピーはどちらも必要なもの。セラピーは変化を促すため、相手にとって痛みを伴うことがありますが、向き合っていく姿勢が大切です。

④ストレスを切り抜けるための「コーピング」。

ストレスを感じた時、自分を助けるために行う行動を「コーピング」と呼びます。

買い物や飲酒、自傷行為といった例があげられます。

本書では自傷行為について、世間には大きな誤解があると書かれていました。

自傷行為はよく「アピール」だと言われますがそれは大きな誤解。典型的な自傷行為は誰にも明かされず、目につかない箇所に行われます。

あまりの心の痛みを受け入れられず、体の痛みに置き換えることで苦痛を軽減しているというのが自傷行為の主な理由。

こういった世間の誤解が、多くの人をさらに苦しめてしまっているのかもしれません。

自傷行為自体は絶対にNGなものではありませんが、体力を大幅に削ってしまうコーピングの一つです。

回数が重なると、弱いストレスに対しても自傷行為で対処してしまうようになりがちです。

トランプゲーム「大富豪」において、最弱カード"3"に対していきなり”ジョーカー”を出してはすぐに手札が弱くなり、勝ちが遠のきます。

ストレスに対しても、強度に合った「複数のコーピング」を持っておくことが大切です。

⑤ボクの個人的な感想。

メンタルに関する様々なメカニズムや誤解が、馴染みのあるゲームや漫画に例えられ、とてもわかりやすく書かれていました。

人は、何かの作品の中に自分を見つけたときに、自分の苦しみに輪郭をつけることができ、それだけで苦しみが軽減します。
本書251ページより

この言葉にはボク自身とても共感し、多くの人に感じて欲しいことだなぁと思います。

心に関する本もいくつか読んでみましたが、「自分の苦しみに輪郭を見つける」ために、数々のタイトルが販売されているのかもしれません。

最後までお読み頂きありがとうございました。次回の記事もぜひご覧ください。

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