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桐島、部活やめるってよ。/朝井リョウ【Drop of words】

こんにちは!年収400万円くんです。

本日新マガジン【Drop of words】を刊行しました!

①Drop of wordsとは?

Drop of wordsは「言葉の雫」

このマガジンでは小説を中心に本の中から、ボクの好みで「これは素晴らしい言葉だなぁ」と感じた文章を紹介します。

この世界には素敵な作家さんが数多くいらっしゃいます。

彼らによって紡ぎ出された言葉や文章が、心にぽとりと一雫落ち、じんわりとけていく。

心にとけた言葉や文章が、そっと背中を押してくれたり、ただただ寄り添ってくれたり、はたまたハッと気付かされたり。

そんな瞬間がボクは大好きで、読書が趣味になっています。

こんなに素敵な言葉を生み出す作家さんやその作品に、もっと社会の賞賛が向けられても良いのではないか?

そんな風に考えているボクが「魅力を世に伝えるために何か少しでも活動できないか?」と考え、このマガジンを創刊しました。

本文からの引用、ボクの読書感想をベースに記事を更新していく予定です。

人生を豊かにしてくれる「言葉の雫」を紹介していきますので、気になった作品はぜひ読んでみてくださいね。

※小説のストーリー紹介や考察ではなく、あくまで言葉の引用による紹介です。

②桐島、部活辞めるってよ。【Drop of words】

今回紹介するのはこちらの作品です。

十七歳の俺達は思ったことをそのまま言葉にする。そのとき思ったことを、そのまま大きな声で叫ぶ。
まっすぐその場に立ち続けるために、俺はいつも大声を出して試合を応援していた。

嗄れろ、声、嗄れろ、と思っていた。チームのためではなく、自分のために。
なんでみんな同じように着ている学ランなのに、目立つ男子ってこんなにもかっこよく着るんだろう。
ピンクが似合う女の子って、きっと、勝っている。すでに、何かに。
「怒られそう」なことをする前の高揚はいつだって、強い強い風となって私達をわくわくさせてくれる。
ひとりじゃない空間を作って、それをキープしたままでないと、教室っていうものは、息苦しくて仕方がない。
本当は、世界はこんなにも広いのに、僕らはこの高校を世界のように感じて過ごしている。
飛び出す、という言葉を僕たちは体現できる。十七歳のこの瞬間だけ。
思ったことをそのまま言うことと、ぐっと我慢すること、どっちが大人なんだろう。
一番怖かった。本気でやって、何もできない自分を知ることが。

③5行で感想文。

それぞれの人に訪れる、17歳。

思い返す人も、今まさに経験している人も、これから迎える人も。

自分では言葉にできなかった気持ちがいろんな表現で言語化され、特別な気持ちにさせてくれる一冊です。

物語が進むにつれ、タイトルの意味が明らかになってきます。

「この気持ちをわかってくれる人がいた…」と感じられる一冊です。

神木隆之介さん主演で映画化もされています。Amazonプライムでも視聴可能です。
https://amzn.to/3x70Rpr

気になった方はぜひ、読んでみてくださいね。

それではまた次回の記事でお会いしましょう。最後までご覧頂きありがとうございました!

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